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Goldfrapp / Head First

Head First
Head First
posted with amazlet at 10.03.26
Goldfrapp
Mute U.S. (2010-03-23)
売り上げランキング: 2819

Alison GoldfrappとWill GregoryによるデュオGoldfrappによる5thアルバム。2008年発表の前作『Seventh Tree』から約2年ぶりとなるもの。

前作『Seventh Tree』がエレクトロニカな現代的な音とどこかに郷愁めいた暖かみのある古めかしさが絶妙な度合いで同居した、個人的2008年の大ヒット作だった為、今作にも結構な期待をしておりました。

無事にAmazonさんからも到着、早速聴いてみたのですがこれまた前作からもまた路線が大分変わりましたな。もうモロに80年代のテイストをあからさまにオマージュしたダンス・ポップな音づくり。これまでのアルバムからの流れをある意味潔過ぎるくらいにスッパリと切り捨てて、70年代末期から80年代にかけてのリズミカルなダンス・チューンを現代の視点から咀嚼し解釈した、前作とはこれまた別アングルからの「古い革袋に新しい酒を」ではないかと。そういえば前作『Seventh Tree』もそれまでの流れとはガラッと異なったアプローチを見せた作品でしたっけ。

初期のアルバムで見られたような、叙情的な面も兼ね備えたダンサンブルなビート・チューンとも違った物であり、陰陽であれば陽、躁的とも言える感のあるアッパーさ加減。これまでのどの作品よりも分かり易い、取っ付きやすそうといえばそうなのかも。でも、Goldfrappとしての独自のアイコンがそこにはあるのか?というとちょっと疑問だったりもします。

80年代ダンス・ポップへのオマージュ的作品と割り切ってしまえば個人的には楽しめますが、次作以降はもうちょっとGoldfrappのオリジナリティの比重を強めた、独自のアイコンを強調した作品が聴けたらなぁなんて思います。

でも文句は多いですが、何だかんだで気に入っちゃってよく聴いていたりしています。お気に入りは第1弾シングルでもあるM-1「Rocket」、M-2「Believer」M-4「Dreaming」。

そういや、EMI Music JapanのGoldfrappのページ「ゴールドフラップ (Goldfrapp) - EMI Music Japan -」を見ても10年3月26日の段階で未だに今作『Head First』の告知らしき物が見当たらないんですが、日本盤の取り扱いは無しなんスかねぇ、EMI様??未収録曲が入った日本盤が今さら発売されてもそれはそれで口惜しいんですが。

あぁ、それと通常盤を出しておきながらちょっと後に限定盤 or スペシャル・エディションとかいいながら豪華版を出すのはやめてくんないスかね。『Seventh Tree』のときは通常盤買って大のお気に入りになっちゃって、その後に発売されたスペシャル・エディション盤も結局買う羽目になっちゃってたしなぁ。今回もそのうちにスペシャル・エディション盤とかが出そうな気がムンムンします、ハイ(笑)。

関連URL:
公式サイト:Goldfrapp
MySpace GOLDFRAPP

EMI Music Japan
 ゴールドフラップ (Goldfrapp) - EMI Music Japan -

(以下ブログ内リンク)
Goldfrapp / Seventh Tree
2008年・今年買って良かったアルバム、ベスト5枚。

「ゴールドフラップ、2年ぶりのニュー・アルバムをリリース」の巻。

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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Norah Jones / The Fall

ザ・フォール(デラックス・エディション)
ノラ・ジョーンズ
EMIミュージックジャパン (2010-01-06)
売り上げランキング: 934

飾る言葉がいらないであろう、歌姫Norah Jonesの4thアルバム。

前作『Not Too Late』が2007年初頭で今作が2009年11月、丸々2年とちょいぶりのアルバムとなりますが、ネット上でもチラホラ聴こえたように今までの路線、カントリーでジャジィなどこからどう切り取って聴いても安心(←ちょっと言い過ぎか、悪い意味ではもちろんありませんです)N. Jones味なアルバム路線から路線変更をしております。

初のアルバムでありながらグラミー賞を獲得した名アルバム『Come Away with Me』、基本的に同じ路線を踏襲した2nd『Feels Like Home』、3rd『Not Too Late』、どれもがピアノの弾き語りをメインにフォーキーでカントリー、ブルージー&ジャジィなもので、その年齢には不釣り合いなほどに老成、って言っちゃあ言い過ぎか、落ち着きのある安心して聴き込めるどれも良いアルバムだったのではありますが、最初から高い位置にいたが故に聞き手側からすれば“もっと高く”や“もっと先へ”、“違うベクトルへ飛んでみるのも良いかも?”などと過剰な要求を求めてしまっておりました。以前の『Norah Jones / Not Too Late』のエントリーでも

ただ、この人のアルバム買っておけばハズレ無しといえるN.Jonesですが、そこをブチ破って大ハズレがあるかもしれないけれども未知なる新たな先を示して欲しいなんて贅沢な願望も出てきてしまうのは確かかも。
Norah Jones / Not Too Late←ブログ内リンク)

とは常々思っちゃっておりましてっけ。そんな所にこの『The Fall』、一曲目の「Chasing Pirates」を聴いた瞬間に、おぉ!!ヤバい、素敵!と浮かれ調子になっちゃいました。これまでとはガラリと趣を変えたロック色の強いポップやチャーミングさを携えた曲調など、新天地で伸び伸びと羽ばたく姿は惚れ惚れとするほど。しかも、そんな新天地でも誰が聞いても揺らぐ事の無いN. Jonesという強いアイコン、素晴らしいです。

もちろん、以前のようなブルージーな楽曲やしっとりと聴かせる楽曲などもあり、持てる振り幅とベクトルがさらに広がったかのよう。

お気に入りは1stシングル・カットにもなったM-1「Chasing Pirates」、リズミカルで畳みかけるような楽曲「Young Blood」。

しかしですね、新譜を買った途端にデラックス・エディションとかiTunes Originalとか止めてくれませんかね、それもこれも欲しくなっちゃうじゃないか(笑)。

ザ・フォール(デラックス・エディション)
ノラ・ジョーンズ
EMIミュージックジャパン (2010-01-06)
売り上げランキング: 1437


iTunes - Norah Jones / The Fall (Deluxe Version) (←iTunesが立ち上がります)
iTunes - Norah Jones / iTunes Original (←iTunesが立ち上がります)

関連URL:
公式サイト:Norah Jones
日本公式サイト:norah jones ノラ・ジョーンズ | SoundTown

(以下ブログ内リンク)
Norah Jones / Feels like home
Norah Jones / Not Too Late

The Peter Malick Group Featuring Norah Jones / New York City
The Peter Malick Group Featuring Norah Jones / The Chill Album
Charlie Hunter / Songs From The Analog Playground

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Theoretical Girl / Divided

デイヴァイディッド
デイヴァイディッド
posted with amazlet at 09.12.01
セオレティカル・ガール
インディーズ・メーカー (2009-08-19)
売り上げランキング: 252654

イギリスはサウスエンドオンシー(Southend on Sea)出身のAmy TurnnidgeによるプロジェクトTheoritical Girlの1st アルバム。日本盤は12曲+ボーナス・トラック3曲の計15曲入り。

よく見ると鹿さん輪切りな可愛い絵柄のジャケットに妙に気を取られてしまい、ついつい御購入。日本盤を買ったのでジャケ帯も当然付いていたのですが、そこにある

「NMEをして「ゴシック・ポップ・ジーニアス」と言わしめた未来型ポップの天才にして新星セオレティカル・ガール」


っていうキャッチも気になってましたっけ。

で、早速聴いてみたのですが、う??んこのキャッチは誤解を招きませんかね?ゴシックでは決して無い気が。あくまで基本はシンプルかつポップなメロディーで、アコースティックなストリングスやフォーキーで少々のエレクトロな味付けのバッキングの上で可愛い声質をわざと平坦に均し歌われるヴォーカルが相まって、妙味のあるポップな楽曲達/アルバムに仕上がっていると思います。でもゴシックでは無いでしょ、これ。私のゴシックの定義が古いのかな?

恥ずかしながらアルバム序盤の数曲を聴いた時には「アレ、何だかさっきっから同じ曲流れている?」なんて思ってしまったふつつか者でしたが、アルバム後半に進むに従い楽曲のバラエティも増してゆき、M-6「Devided」辺りからは「これ好きかも」と私の耳に馴染んできて、M-8「Never Good Enough」、M-9「Good Thing」やM-11「Seeing You Again」等は結構お気に入りの楽曲。

ゴシックの文字がなければ買っていなかったかもしれないけれども、このアルバムはゴシック・ポップでは無いよなぁ、と思いつつも、何故か妙に私の耳と心に引っ掛かって只今絶賛リピート中であります。

関連URL:
オフィシャル・ブログ・サイト:Theorretical Girl
MySpace:Theorretical Girl - MySpace

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

鬼束ちひろ / Dorothy

DOROTHY
DOROTHY
posted with amazlet at 09.11.04
鬼束ちひろ
UNIVERSAL SIGMA(P)(D) (2009-10-28)
売り上げランキング: 80

鬼束ちひろの前作『Las Vegas』から2年ぶりとなる5thオリジナル・アルバム。

前作『Las Vegas』は一回目、二回目聞いた時には単純に良いかな?ぐらいにしか思わなかったのですが、聞き続けていく毎に“これはもしや凄く良いのでは?”となり、今では私的重要アルバムとなっております。

そしてこれまでの沈黙が嘘のように数ヶ月おきに発表され質も高かった先行シングル『蛍』、『X / ラストメロディー』、『帰り路をなくして』、『陽炎』らを経て発表されたニュー・アルバムとなる今作ですが、11曲中6曲が前述したシングルからの楽曲となっております。先行シングルを全て買っていた身としては、ちょっと残念な気もしますが、独立した一個の楽曲では無く、一枚のアルバムの中の流れとして改めて聴くのも新鮮な感じもしたりしますね。特に鬼束ちひろという世界観の中に身を委ねられるという贅沢感、純粋にこの新作が出た事が嬉しいです。

ただ、鬼束ちひろというと連想される作品群、「月光」や「流星群」といった固定概念から意図して切り離されたものとして聴いて欲しいのか、少しアルバムの流れからも逸脱している楽曲があるかなとも感じたりしました。また本人の指向でもあるのでしょうが、あまりにロックロックした(←変な日本語ですね)楽曲は合わないんじゃないかな、とも思っちゃったり。

...などと考えながらこのアルバムを聴くのですが、そんな思いはアルバム終盤のM-9「ラストメロディー」、M-10「蛍」そしてM-11「Venus」の流れでいつも吹き飛んでしまいます。このラスト3曲の流れはもう最高、その空ろげで儚くも美しい、切なさ、諦め、そして微かな希望と力が光り輝く楽曲達。いつ聞いてもその流れの中に引きずり込まれ押し流されてしまうかのよう。レコード・アルバムの時代であれば、これはもうベストB面な造り。

これまでのアルバムの中でも随一と言えるくらいに自由にその世界を作り上げているのでは無いかと思えるアルバムでした。そのせいか、少しばかり統一感の無さやまとまりの不足は感じちゃったりもしたのですが、そんな細かい事は良いんですよ、きっと。このアルバムで再び新たな情景を観せてくれた事にただただ感謝。このアルバムもやっぱり大好きと言い切ります。

関連URL:
オフィシャル・ページ 鬼束ちひろ official homepage

(以下ブログ内リンク)
鬼束ちひろ / X / ラストメロディー
鬼束ちひろ / Las Vegas
鬼束ちひろ / 育つ雑草(EP)

2007年・今年買って良かったアルバム、ベスト5枚。

テーマ : 女性アーティスト - ジャンル : 音楽

Au Revoir Simone / Verses of Comfort, Assurance & Salvation

Verses of Comfort, Assurance & Salvation
Au Revoir Simone
Moshi Moshi (2006-10-31)
売り上げランキング: 69472

ニューヨークを拠点に活動する女性トリオAu Revoir Simoneによる1stアルバム。

Amazonを見ていた時にパーン!とした2色使いのジャケが気になったので御購入、ネット通販でもジャケ買い。この時点では音の想像は全くつかず。

ジャンルで言いますとエレクトロニカになるんでしょうか、味付け程度のシンセの音色とオーガニックさを感じさせる鉄琴や笛などの音をバックに、ちょっと甘めでウィスパーなヴォーカル&コーラスが鳴り響くというよりは佇むといった風情がピッタリくる、なんともキュートな楽曲達。

パッと聴きはLeichtmetallに近いものを感じたのですが、あの突き抜けたトイ・ポップさ加減は微量でして、何よりもLeichtmetallのあの素っ頓狂な風合いはあまり無く、こちらはもっとしっとりと女性、というよりかは女の子成分が多めかもしれません。

とは言え、カラフルなロリ・ポップでは無く、もう少しトーンを抑え陰影を濃いめにした、穏やかな楽曲達に仕上がっております。家でのんびりする時に、もしくは寝入りばなに聴くととても有効かも。派手さは無いけれども最近のお気に入りであります。

そうそう、Amazonに乗っているジャケ画像と私が手元に持っているジャケ写がちょっと違うんですよね。デザインは一緒なのですが、ウチにあるのは白地にもっと明るい藍色の単色刷りでパリッとカッチョ良いジャケ写なんですが、国によってジャケが違ったりするのかな?

関連URL:
オフィシャル・サイト Au Revoir Simone
MySpace Au Revoir Simone

(以下ブログ内関連(?)リンク)
Leichtmetall / Wir Sind Blumen
Leichtmetall / s/t

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Laura Pausini / Escucha

Escucha
Escucha
posted with amazlet at 09.05.26
Laura Pausini
Warner Music Italia (2004-10-26)
売り上げランキング: 119851

イタリアのシンガーソングライターLaura Pausiniによる、ベスト・アルバムなども含めると8枚目となるスタジオ・アルバム。

とは言いつつもいつもながらにジャケ買いをしてしまったアルバムの為、詳細についてはWikipediaを参照いたしました。上のジャケ写を見ても分かる通りに、あまりにオットコ前なその表情とパリッ!キリッ!!っとした切れのある視線にやられてジャケ買いしたものであります。

iTunesに取り込んだ際に「CDDBに二つのアルバム名があるけれどもどちらにする?」なんて聞かれまして、当然アルバム・ジャケットに記載のある『Escucha』というアルバム名を選択しました。Wikipediaで確認してみますと、私が購入した『Escucha』というアルバムは、もともとはイタリア語で歌われた『Resta in ascolto』というアルバムをスペイン語で収録し直したもの、らしいのであります。一聴して「イタリア人っぽい名前だけれども、どう聞いてもラテン系の歌詞だよなぁ?」なんて思っていましたが、やはりそうであったようです。

ジャケからも容易に想像出来るような、擦れた味わいのあるヴォーカル・スタイル、ミドル/スロー・テンポのバラード曲やロック調の楽曲、ポップな楽曲等々、バラエティ豊かなアルバムに仕上がっていると思います。また、M-11「Mi abbandono a te」はMadonnaの曲のカヴァー。それぞれがスペイン語に翻訳され歌われているので、ラテン系の言葉の抑揚が加わっているのでイタリア・ヴァージョンとはまた違ったものになっているのでは無かろうかと思われます。

このように同じアルバムでそれぞれの言語で歌い直してアルバムを作るといったものは、広東語と北京語ヴァージョンのあるFaye Wongなどで見知ってはいたのですが、日本に住んでいる身としてはなかなかに不思議な感覚であります。

関連URL:
オフィシャル・サイト Laura Pausini - Official Website - Sito Ufficiale 
Wikipedia Laura Pausini
Wikipedia ラウラ・パウジーニ

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Amiina / Kurr

Kurr
Kurr
posted with amazlet at 09.05.25
Amiina
Ever (2007-06-19)
売り上げランキング: 39925

アイスランド出身の女性4人によるユニットAmiinaの1stアルバム。

タイはバンコクのCDショップをウロウロしていた時に発見、メンバーと見られる4人の女性が全員で一つの編み物をしている穏やかなジャケットが何だか目に引っ掛かってしまった為購入。いつものジャケ買いだったんですが、ジャケ買いにしてはなかなかに良い買い物が出来ました。

ヴァイオリンやチェロなどのストリングスを中心として、鉄琴や木琴、ミュージック・ソウ、そしてエレクトロニカ系の音色も聞こえてくる種々雑多な楽器が使われているのでありますが、それらがうまい事使われているようで煩さは無くむしろこのジャケットのような暖かな穏やかさを持ったアンサンブルに仕上がっていると思います。この場合ジャケットに引っかけるのであれば“アンサンブルが編み上げられている”といった方が良いかも。

基本的にインストゥルメンタルではあるのですが、時たま聴こえてくるコーラスもコーラスというよりも人の声を使った楽器のような扱い。それでいて実験音楽のような無機質さは全く無く、エレクトロニカ系スパイスをちりばめた暖かさを持ったアコースティック・インストゥルメンタル・ミュージックといった感じ、最近のお気に入りであります。

ネットでこのストリングス・ユニットの事を調べてみますと、どうもSigur Rosと強い繋がりがあるようで、アイスランドの同郷という事はもちろんの事Sigur Rosのアルバムのストリングス・アレンジを担当していたり、サポート・メンバーとしてツアーを一緒に回ったりしているとの事。

エンジン音やタイヤの音等の雑音の激しい車の中で聴くには勿体無い、静けさと安らぎを持った音楽。夜の帳が落ちた後、静かに眠りたい時に聴くにはピッタリな音色だと思います。

関連URL:
オフィシャル・サイト Amiina
MySpace Amiina

(以下ブログ内リンク)
Sigur Ros / Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

鬼束ちひろ / X / ラストメロディー

X/ラストメロディー
X/ラストメロディー
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鬼束ちひろ
UNIVERSAL SIGMA(P)(M) (2009-05-20)
売り上げランキング: 38

鬼束ちひろによる、2008年8月に発売された前作EP『蛍』から9ヶ月ぶりとなる新作EP。

Amazonさんによれば、「X」は2008年8月「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2008」で初披露された楽曲との事。歪んでザクザクとしたギターを前面に押し出したハードロック・タイプとなる楽曲。今となっては素直に聴く事の出来る迷曲「育つ雑草」も同じようにロックを前面に押し出した楽曲でしたが、今回の「X」はそれよりも以前からの鬼束ちひろの世界観に沿う形でのアレンジもされているようで、ロック的な刺々しさだけでは無くドラマ性も併せ持った楽曲となっているように感じます。

「ラストメロディー」は、これまでの作品ともまた違った顔を見せながらも紛う方なき鬼束ちひろの世界観が表現された、切なさと諦念とそして始まりを感じさせる素晴らしく美しいバラード。前作「蛍」に続く鬼束ちひろにしか造り得ない強固な世界観を持った名作であります。この曲はステキ。

EP「育つ雑草」を聴いた時にはどうなってしまうんだろうかと思っていましたが、その後のフル・アルバム「Las Vegas」が傑作に仕上がっていた事、そして『蛍』、『ラストメロディー』の仕上がりの良さは復活!という文言も無駄なほどに鬼束ちひろによる本道・王道を歩み始めているのでは無いかとまで思います。これらの楽曲が含まれるのかどうかはまだ分かりませんが、今後出るであろうフル・アルバムに否応無しに大期待を抱いてしまいます。

関連URL:(以下ブログ内リンク)
鬼束ちひろ / 育つ雑草(EP)
鬼束ちひろ / Las Vegas
2007年・今年買って良かったアルバム、ベスト5枚。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Enya / And Winter Came...

雪と氷の旋律
雪と氷の旋律
posted with amazlet at 08.12.24
エンヤ
Warner Music Japan =music= (2008-11-12)
売り上げランキング: 33

前作『Amarantine』から3年ぶりとなる新作。

このアルバムは当初クリスマス・アルバムとなるはずだったところが、レコーディングを進めるにつれクリスマスだけにとどまらずにより幅広い季節的なアルバム、つまりは冬に向けたアルバムとなったらしいです。

ぶっちゃけ、この人のアルバムはもうね、聴く前からまるで心配せずに安心して聴けるという、良い意味で期待を裏切らないハズレ無しなアルバム作りでありスタイルだと思います。Enyaにプログレッシブ(前進的な、の意味の方ね)な音造りも求めませんし、革命的なスタイル等も求めませんし、ただ求めるのは多層に重ねられ美しいモザイク模様を描くコーラスワークとおだやかな音を奏でるEnyaワールド、もしくはポップやロックといったジャンルがあるようにジャンル「Enya」といったもの、それだけであります。それを毎回期待を裏切らずに水準以上のものを作り上げるのですから、それはやっぱりすごいアーティストであり、それを支える周りのチームなのでありましょう。

どの曲をとっても静謐な冬や凍てつくだけではない明かるさと透明感のある雪を思わせるような楽曲の数々。もう今の季節にドンピシャなアルバム、あまりに狙い過ぎていてちょっと...と思われる方もいるでしょうが、そこはやはりEnyaのアルバムですし、ハズレはないと思います。

ただ今回のアルバムではEnyaのアルバムとしては珍しいんじゃないかな、もろにそれと分かるエレキ・ギターの音色が差し込まれていたりするM-11「My! My! Time Flies!」。Enyaを聴き続けてきた人によっては好き嫌いがはっきりと分かれそうな感じもしますが、新機軸なのかもしれません。

お気に入りは豪奢なまでのストリングとコーラスの重ねがいつもながらに美しくも格調高いM-5「Train And Winter Rains」。

今日はクリスマス・イブでありますし、今年のクリスマスな一枚としてこのアルバムを選んでみました。ま、選んだ当の本人はクリスマスとか言いながら、ケーキ等は買いもせずに、一人でアンコウ鍋を食って悦にいっていると入った感じなのではありますが(笑)

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Juana Molina / Un Dia

Un Dia
Un Dia
posted with amazlet at 08.12.09
Juana Molina
Domino (2008-10-07)
売り上げランキング: 2181


アルゼンチン音響派Juana Molinaの5thアルバム。

このアルバムには等のいわゆるアルゼンチン音響派の面々は参加しておらず、J. MolinaとギタリストであるGareth Dickson二人だけでJ.molinaの自宅で録音されたとの事。しかも紙ジャケの内側の記述を読みますと、G. DicksonはM-3、4、6、7の8曲中の半分のみに参加、残りはJ.Molina1人での楽曲との事。

M-1「Un Dia」はまるでアフリカの呪術を奏でる民族音楽のようなJ.Molinaのその憑かれたようなハイピッチな歌声の後ろで多重録音された彼女の声がループし形にならない形を作り上げてゆく興味深い曲。

同じように狂騒的なヴォーカルの後ろでハンドクラッピング(?)がリズムを取り、ヴォーカルを楽器のように響かせループさせ浮遊感を作り上げるM-2「Vive Solo」や、インストゥルメンタルに声という楽器を加えたかのような、ヴォーカル曲とは言いにくいM-3「Lo Dejamos」。スペイン語なのかな、英語でもなく、もちろん日本語でも無い異国の言語によるラップとも付かない躁的なヴォーカルとエレクトロニカによって醸し出されるその音風景にはえもしれぬ怖さと言いましょうか、味と言いましょうかそんなものを感じたり。

ギターのリズミカルな音色とエレクトロニカの響きと残響、そして遠くから木霊(こだま)するかのようなヴォーカルが明るいけれども深い霧の中にいるかのような楽曲群。

そうそう、ジャケットなんですが、この人のアルバムのジャケットは何だか分からないんですが気持ちが悪い。J. Molina(だと思います)、もしくは女性の像を縦半分に写し鏡をした、ただの鏡面映像なのではありますが、何とも言えない生理的な気持ちの悪さ。J. Molinaのジャケット画像はどのアルバムでも病んだ人が創り上げた、一見して分かる怖さがある気がします。この5thアルバムも発売されていたのは知っていたのですが、ジャケ画像を見てすぐに手に取ろうとは思えなかったんですよねぇ。ま、結局買っちゃってますけども。

ジャケだけを取るとさんざボロクソに言っちゃったように、まぁアレな感じで手に取り難いかもしれませんが、アルバムの中身は妙に可笑しみもありテンションの低い高揚感(←?、でもそんな印象)が長く持続するかのような良いアルバムだと思います。アルバムとしては前作『Son』の方が好きではありますが、コンパクトにまとめられたこのアルバムもなかなかにステキであります。

関連URL:

(以下ブログ内リンク)
Juana Molina / Son


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