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Phil Manzanera / Firebird V11

FIREBIRD V11(紙ジャケット仕様)
フィル・マンザネラ
ディウレコード (2008-11-21)
売り上げランキング: 35252

元Roxy MusicのギタリストPhil Manzaneraが、Quiet Sunでも共演し、その後This Heatの中心人物となったドラマーCharles Haywardと20数年ぶりに共演を果たした最新ソロ・アルバム。

ライナーによりますとこのアルバムにC. Haywardと共演する事になったのは、2006年の11月の終わりにP.manzaneraがバルセロナに向かう為にイギリスのガトウィック(Gatwick)空港を訪れたところ、偶然にもC. Haywardと20年ぶりの再会を果たした事からレコーディングに至ったというものらしいですね。そんな久々の共演アルバムのタイトルはRoxy Music時代からP. Manzaneraが愛用してきたギター名を冠したものであり、これはなかなかに期待が高まるッちゅーもんであります。

このアルバムにはDavid Gilmourのアルバムに参加した時に知り合ったピアノ/キーボード奏者Leszek Mozdzerと、P.manzaneraの過去2作のアルバムでもベースを担当していたベーシストYaron Staviらが参加しているのですが、アルバムの音造りに関わっているのはこの4人だけと、多才なゲストが参加していたこれまでのソロ・アルバムとは趣が異なっております。

前作『Corroncho』がラテン・ミュージック全開バリバリな濃いめのアルバムだった為、「こりゃきっと次作はロック・フィールドに戻ってカッチョ良いアルバムを聴かせてくれるに違いない」なんて事を思ってましたら、そんな予想通りに格好の良いギター・サウンドを聴かせるインストゥルメンタル・ロック・アルバムになっておりました。

やっぱりP.ManzaneraとC. Haywardの二人が揃えば、あのQuiet Sunの名盤『Mainstream』が思い出され、それに近い音が予想される訳ですが、似た面もあり、逆にあの頃のプログレッシブ風味なジャズさ加減の抜けたオリエンタル・ロックなテイストの強い楽曲もあったりと様々な味わいのあるアルバムに仕上がっていると思います。

M-1「Fortunateley Ihad One With Me」は往年のQuiet Sunの演奏を思わせながらも、カンタベリー・ジャズ・ロックのその後を思わせるような格好良いインストゥルメンタル・ロックとなっております。作曲にはMacCormickとなっていますが、ストレンジ・デイズ誌によればこれは当然の事ながらQuiet SunのメンバーでもあったBill MacCormickとの事。

M-4「Mexican Hat」は10分以上もあるちょっとした大作。ギター・サウンドを強調した出だしから曲が進行してゆくにつれジャム演奏に雪崩れ込んでゆく、アルバム唯一の即興演奏な曲。

やはりこれもまたQueit Sunを思い起こさせる風味を持った楽曲M-5「Firebird V11」やM-6「A Few Minutes」。ギターの音色とピアノの入り方やらドラミングやら当時の音を現在のメンバーにて再現させるかのような音造りには顔がニヤけてきちゃったり。

アルバム全体を通して、一般的にカンタベリー・ロックと言われるような音とは言い難い雰囲気もあるアルバムなのではありますが、それに反して紛う方なきあのQuiet Sunの発展/進化系の楽曲が詰まったアルバムであります。P.manzaneraのソロ・アルバム『6PM』や『50 Minutes Later』等も良かったのですが、それら以上にも増して格好良いアルバム、近年のソロ作ではダントツのイチ押しだと断言しちゃいます。

関連URL:
オフィシャル・サイト:Phil Manzanera, Expression Records and the Roxy Music Archive

(以下ブログ内リンク)
Phil Manzanera / 6pm
Phil Manzanera / 50 minutes Later
Phil Manzanera / Corroncho
Quiet Sun / Mainstream


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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Brian Eno / Headcandy

[Brian_Eno]Head_Candy
1994年に発表されたBrian EnoによるCD-ROMに収録された音と映像のマルチメディア作品。

マルチメディア作品って言葉自体が今となっては死後のような気もしますが。このアルバム、といいますかCD-ROMに入っているファイルをPCにインストール・起動しますと、Brian Enoによる音楽をバックに昔立体画像を見る時に使ったようなサングラス(紙製でペラペラ)を使ってどサイケなQuicktimeムービーを鑑賞出来るといった代物。

もちろんCDとして音楽単体でも楽しめるのですが、たしかCD-ROMをCDデッキにかけますと全6曲の表示が出るのですが、1曲目はPC用のファイルになっているので楽曲としては全5曲、しかも「1曲目はPCファイルなのでCDデッキで掛けないで下さい!」なんて云う注記もあったような。

てっきり音楽と共にトリップ映像の方もB.Enoが造ったものと思いながらネットで検索してみますとどうも違うらしく、Club K2さんのサイト中のBrian Enoのページによりますとどうやら映像に関しては全くの別人さんが造ったもので映像には全く携わっておらず、そこいら辺を混同させるようなパッケージングに心外だったそうです。とか言いながらライナーノーツには紙製のサングラスを掛けてノリノリでビックリ顔のB.Eno教授の写真があったりしましたっけ。

楽曲は予想していたようなアンビエント・ミュージックとは全く異なり、無国籍なパーカッシブやハンマー・ビート、その上を極く狭い領域で這い回るキーボード、残響のように聴こえるギターの音色、そしてトリートメント達。などまさにB.Enoの造りだすインストゥルメンタルが収められております。手触りは「Curiosities」シリーズに近いと思います。また、「Beast」と「Manila Envelope」ではRobert Frippが共作しております。

どサイケなトリップ映像と共に楽曲を聴き、催眠術にかかったような状態が体験出来るといったコンセプトにもそのサイケな映像作品にも全く興味は惹かれませんでしたし、今もって体験し直そうとも思わないのですが、このCD-ROMに収められている楽曲に関しては未だに聴き続ける愛聴盤となっております。

そういや、CD-ROMが入っていた外箱も3D眼鏡な紙製サングラスも捨てちゃって手元にありません。ちょっと勿体無い気もしますが、きっとこの後の人生においてもあのサイケな映像は見ないだろうしなぁ。なので上のジャケット画像はCDプラケースに封入されているものであります。

ところで。

収められている楽曲は
1:Castro Haze
2:Manila Envelope
3:Spunk Worship
4:Beast
5:Alloy Balcony & Jets Overhead

という順に入っており、iTunesに取り込んだ際のCDDBからのデータもそうなっていたのですが、King Crimson Data Baseさんの該当ページ「Robert Fripp Works with Brian Eno」を見ますと驚愕の事実が。

1. Beast [ Guitars ] [ co-writes ]
2. Alloy Balcony & Jets Overhead
3. Spunk Worship
4. Castoro Haze
5. Manila Envelope [ Trumpet Guitar ] [ co-writes ]

(中略)

また、実際の曲順とジャケット記載の曲順は一致していない。日本語ブックレットは直訳しただけのものだが、曲順に関してだけは訂正されている。


...え?試しに「Manila Envelope」と「Castro Haze」が収録されている『Curiosities Volume I』と聴き比べてみますと、あぁ、確かに本当だ...、入れ違いになっていやがる...。

この15年近く信じていた楽曲は実は違う名前だったって事に今さらになって知りました。ギャフン。

関連URL:(以下ブログ内リンク)
Brian Eno / Curiosities Volume I
Brian Eno / Curiosities Volume II
Brian Eno / 77 Million Paintings

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Phil Manzanera / Diamond Head

Diamond Head
Diamond Head
posted with amazlet at 08.11.29
Phil Manzanera
Plan 9/Caroline (1990-09-26)
売り上げランキング: 149341

Quiet Sun唯一のアルバム『Mainstream』と同時並行して作られたPhil Manzaneraの初のソロ・アルバム。

Quiet Sunではジャズ・ロックへのアプローチを前面に押し出したアルバムを作っていましたが、こちらはP.Manzanera流ポップさが爆発したものになっております。

参加しているメンツからして、初のソロアルバムという事からか、よく揃えたなッつーぐらいに豪華豪華。まずRoxy Music人脈からはAndu Mackay(Sax)、Brian Eno(ENO)、Eddie Jobson(Strings)、Roxy Musicのツアーメンバーだった事からかJohn Wetton(B、Vo)の名も。Quiet Sunのメンバーも名を連ねているし、Robert Wyatt(Vo)、Paul Tompson(D)、Ian MacDonaldらの名も。当時のP.manzanera人脈の全てを掻き集めたといった風にもとれるくらい一堂に会しています。

これを購入した当時、CDデッキにかけM-1「Frontera」を聞いた瞬間にヤラれました。R.Wyattの卑怯ともとれるあのヴォーカルの響きには一発ノックアウトですよ、奥さん。続くインストゥルメンタルM-2「Diamond Head」は後に結成されるバンド“801”『Live』でも聞く事が出来る定番の曲。スロー・ミディアムのギターがなかなかイカス。

M-3「Big Day」では一昔前のポップ・ソングともとれる曲の上でEnoがあの艶のあるヴォーカルを披露しており、バック陣の演奏の妙も相まってステキなポップ・ソングに仕上がっております。またM-5「Same Time Next Week」ではJ.Wettonがヴォーカルをとり、かなり早い時期の“Wetton/Manzanera”にもなっています。でもこの曲は今聴くと古いなぁ、あんま良くないし。

M-2と同じく“801”のアルバムに収録されたM-6「Miss Shapiro」、オリジナルであるこちらのヴァージョンは少しテンポが遅めで、Eno色が色濃く私好みな一曲。Enoのヴォーカルが聞けるだけで至福。

M-7「East Of Echo」はQuiet Sunのメンバーがフル参加した曲であり、Quet Sunの新曲ともいえる曲との事。Soft Machine的なジャズ・ロック風味はいくぶん押さえられよりプログレッシブ・ロックに近いインストゥルメンタルに仕上がっています。

このソロ・アルバムではポップ的な語彙を好きなだけ使いまくった為か、もともとの曲がジャズ・ロックだった為か、Quiet Sunはこのアルバムとは対極に位置するかの如く、ストイックなジャズ・ロックが展開されています。どうせならこの二つのアルバムを同時に聞いてRoxy Music以外の、素のP.Manzaneraを感じ取って欲しいなぁなんて思ったりします。

傑作では決してないけれども、なぜか好んで聞いてしまうこじんまりとした佳作。それがこの「Diamond Head」です。



2008/5/19追記

今のところの最新アルバム『50 minutes Later』でいつの間にかソロアルバムも7作目となるP.Manzaneraですが、この人の場合はソロ第一作目っから追い掛けていった方が、その変遷やら音楽性の推移などが分かりやすいのですが、普通はそうも言ってられないでしょうから、まずはこのアルバムや5th アルバム『Vozero』、7th アルバム『50 minutes Later』なんかから入っていったら取っつきやすいのではないでしょうか?

私が一番始めに聞いたP.ManzaneraのアルバムはCDで購入した4thアルバム『Southern Cross』だったかのように記憶しています。でも、キューバ/ラテン音楽のテイストを前面に押し出した南米の香りの濃ゆいこのアルバムから入っちゃうと他のアルバムの良さに行きにくいかも?M-6「Guantanamera(ガンタナメラ)」という曲がヒットしたんじゃなかったっけ?

このアルバムも2008年6月20日に紙ジャケでリマスターされるとの事、この界隈のミュージシャン(←(笑))に興味がある方は是非。

関連URL:
オフィシャル・サイト:Phil Manzanera, Expression Records and the Roxy Music Archive

(以下ブログ内リンク)
Phil Manzanera / 6pm
Phil Manzanera / 50 minutes Later
Quiet Sun / Mainstream


テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

ASIA / Phoenix

Phoenix
Phoenix
posted with amazlet at 08.11.29
Asia
Nexus (2008-04-15)
売り上げランキング: 11176

John Wetton、Geoffrey Downes、Steve HoweそしてCarl Palmerのオリジナル・メンバー4人が揃ったオリジナルASIAによる25年ぶりのニューアルバム。

1stアルバム『ASIA』や続く『ALPHA』などは、それまで各メンバーがそれぞれのバンドで培ってきた音楽性をコンパクトにそしてポップにまとめた、いわゆる「3分間プログレ」(←by 市川哲史...だっけかな?)はもう素直にカッチョ良いアルバムとしか言い様の無いものだったと思います。産業ロック(悪い意味での)だのなんだの言われていた気もしますが、そんなのは積極的に無視します。

その後の3rdアルバム『ASTRA』はもう昔に聴いただけであんまり良かった記憶も無いぐらいしかなく、J.Wettonが脱退後のG.Downes / John Payne(Vo.G)体制になったものは聴いた事がありませんでした。そんな私ですが、ASIAのオリジナルメンバーが勢揃いしたニュー・アルバムが出たと言われればやっぱり買わなきゃイカンでしょって事でAmazonさんから御購入。

一聴して「ウホァー、あのエイジアの続きだわ、こりゃ」なんて思いました。全盛期であった80年代の音をそのままに、下手に今の時代に迎合する事なく現在によみがえらせている感じ。『ALPHA』の5年後に録音された未発表曲集と言われても、「へぇ??こんなのがあったんだ?!」なんて言っちゃいそう。とは言うものの、そこはやはりASIA結成から各メンバーの脱退、その後それぞれが行ってきたバンドやソロ活動などの音楽活動を経て20年ぶり以上に再結成した結果の音であり、今のタイミングだからこそ生み出す事の出来たアルバムなのでしょう。

J.Wetton / G.Downesによるユニットのアルバム『Icon』に毛が生えたようなものを想像していたのですが、『Icon』プラス・C.Palmer and S.Howeというよりも、この4人が揃ったっていう事実から来る思い込みなのかどうなのか(笑)、やっぱりこのアルバムから聴こえてくるのはエイジアの音でしかないものであります。

楽曲もどれもが“らしさ”を十分に持ったものばかり、しかも8分強なんていうASIAにしては大作な楽曲もあり好感触なのではありますが、一つだけ不満を言わせてもらえれば、アルバム全体を楽曲を減らすなりといった事でもうちょっとコンパクトにまとめられなかったのかな?という事。レコード時代に比べCDは一枚のアルバムに収められる収録時間は延びたので、詰め込みたくなったのかもしれませんが、ちょっと長過ぎで散漫かな?という感を持ちました。

ま、とにかく。せっかく再結成したんですからこのアルバムだけで終わる事なく、今後も“らしさ”全開なアルバムを作り続けていって欲しいと祈念しております。

関連URL:(以下ブログ内リンク)
John Wetton Geoffrey Downes / ICON


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Jakko M.Jakszyk / The Bruised Romantic Glee Club

The Bruised Romantic Glee Club
Jakko M. Jakszyk
Icenine (2006-11-27)
売り上げランキング: 230663

初期King Crimson在籍者らで結成された21st Century Schizoid BandのヴォーカルでもあるJakko M. Jakszykの2枚組ソロ・アルバム。

もともとは去年辺りにクリムゾン関連のページをネットでうろうろしていた時に見つけてはいたのですが、Amazonにて折角購入しようとしたところ、納期2?3週間とされてしまった為その時は購入はしませんでした。で、忘れた頃にDGM Live!にR.Fripp名義ではありましたがJakkoの楽曲「Forgiving」(←ブログ内リンク)がアップされたのをきっかけに再び興味が復活し、Amazonにて今度こそは買えたのがこのアルバム。

参加メンバーは(とある方面には)豪華なメンツが揃えられていまして、King CrimsonからはRobert Fripp、King Crimsonの同窓会バンドであり自身もリード・ヴォーカルを務める21st Century Schizoid BandからはMel Collins、Ian Mcdonald、Ian Wallace、他にもDave Stewart(ex.Stewart & Gaskin)、Hugh Hopper(ex.Soft Machine)、Gavin Harrison(Porcupine Tree)などなど、これでもかというほどのプログレ周辺の名だたるミュージシャンたちがが集められています。

2枚組の1枚目は”Now”、2枚目が”Then”と名付けられ、Disc-1”Now”にはオリジナルの楽曲たちが、Disc-2”Then”には過去のプログレッシブ・ロックにカテゴライズされるSoft machineやHenry Cow、King Crimsonなどの楽曲のカヴァーなどが収められております。

オリジナル曲はAORの土地を通り過ぎてカンタベリーや所謂プログレといった極北に足を踏み入れたばかり、といった風情が第一印象でしょうか。jakkoのヴォーカルは私が普段聴いているような楽曲達からするとやたらに爽やかで聴き初めは少し腰が落ち着かなかったりもしましたが、インストゥルメンタル曲を挟みながら展開されるアルバム、飽きさせない展開になっていると思います。

このブログとしてはやっぱり注目しなきゃいけないのがDisk-2"Then"サイドでしょう。King Crimsonからは「Picture Of A City」にシタールとタブラの音を流し込みちょっと田舎臭い感じになった「Picture Of A India City」、そして「Islands」がカヴァーされています。シタールのみょ??んという音とインド風のサンプリング・ヴォイスによって、「Picture Of A City」のカヴァーだとは解っているんですが、なんだか変な場所に連れてこられちゃったかのような逆既視感(←?)に囚われてみたり。「Islands」を歌うJakkoのヴォーカルは、遠い霧の向こうで何かの精が微かに歌うかのようなオリジナルと(比べちゃいけないんですが)比べてみますと、やはりなんだか爽やかというか好青年っぽくてでちょっとお尻がむずむずする感じ(笑)。

アルバムのライナーには曲毎にパーソネルが書かれています。たまに何の表記も無いアルバムがあったりしますが、やっぱり聴く側としてはきちんとした表記がされていると嬉しいものです。

あ、そうそう、R.Frippの参加曲はDisk-1"Now"サイドのM-6「Forgiving」(←アルバムからのアウトテイク曲かと思ってましたが、違いました)とM-11「WhenWe Go Home」。「WhenWe Go Home」には母Camille JakszykやSuzanne Barbieri(Richard Barbieriの奥方?)らがバッキング・ボーカルとして参加しているようです。

あぁ、しかしいつもの事ながらKing Crimson視点でしか見てないエントリーですな、反省。

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Mike Oldfield / Exposed

エクスポウズド(ライヴ)(紙ジャケット仕様)
マイク・オールドフィールド
EMIミュージック・ジャパン (2007-10-24)
売り上げランキング: 72727

1979年に発表されたMike Oldfieldの初めてのライブ・アルバム。

このライブ・アルバムには「Tubular Bells」、「Incantations」らのアルバムから全曲(全曲といっても2+4曲で6曲なんだけども)、そしてシングルからは「Guilty」が演奏されております。この「Exposed」もLP時代、そしてCDになってからも2枚組みなのですが、収録されている曲達もアルバム3枚分+シングル1枚分という、なんともはや豪勢と言っていいんだか、ちょっとおかしな事態になっている気がしないでもないです。

「Incantations Part I & II」からアルバムは始まるのですが、アルバムに比べて多少ロック色の強いアレンジかな。相変わらずに素敵過ぎる楽曲。それよりも問題は「Tubular Bells」。より強くロック色にアレンジされており、ライブ・ヴァージョンと言うよりも別の曲に組み立て直した感すらあるほど。「Tubular Bells II」の方がなおより顕著だと思います。アレンジとしてはちょっと軽めな気もしますが、なかなかに面白い編曲。

最後はオリジナル・アルバムには収録された事は無くシングルのみで発表された「Guilty」,このライブ・ヴァージョンで初めて耳にしたのですが、噂にたがわずM.Oldfield流のディスコ・ソング!これ、オリジナル・ヴァージョンが聴きたいなぁ。今だったらベスト盤などに収録されている様ですので、それを手に入れてみるか。でも、ショート・ヴァージョンやらロング・ヴァージョン等々色々ありそうなので、そこも悩める所ではありますな。

マニア向けなライブ・アルバムではありますが、「Tubular Bells」、「Incantations」のどちらかが好きであれば是非オススメ。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Mike Oldfield / Guitars

Guitars
Guitars
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Mike Oldfield
Wea International (1999-05-26)
売り上げランキング: 147334

1998年に発表された『Tubular Bells III』から1年も経たない間にリリースされた10曲入りのギター・インストゥルメンタル集。

Mike Oldfieldのアルバムは結構持っているつもりでいたのですが、実は大分抜けがある事に最近気付きました。っつーか、CDラックを見てみますとボロボロと歯抜けのように持っていないアルバムがあるんですな。この人自体オリジナルアルバムだけでも20作以上ある人なので多作と言えば多作なんでしょうが、気付いたのを切っ掛けに真面目に集めようと決心。

とか何とか言い訳していますが、実はこのアルバムもタイへ出張で飛ばされた際にバンコクのCDショップにて購入したもの。タイへ行くと何故だかCDを購入するガードが極端に低くなってしまう為、バックリ買い込んでしまいます。日本に比べればちっとばかし安いしね。499バーツとかですから今だと1,862円か。...アレ、為替の関係で高くねぇか?(←苦笑)

ま、それはともかく。

この『Guitars』というアルバム、もちろんの事そのアルバム・タイトルが示すようにギターをメインに組み立てられたインストゥルメンタルな短めの曲が10曲収められています。M.Oldfieldというとやはり『Tubular bells』『Hergest Ridge』『Ommadawn』の初期3部作や『Incantations』といったものをまず思い浮かべてしまう為、10曲入りというと「多いなぁ?」と思ってしまうのですが、中期から後期の作品では10曲前後といったアルバムは珍しくない為、単なる思い込みなのではありますが。

でも、だからと言って気を抜いているとアルバム全一曲といった驚異の(もしくは狂気の)アルバム『Amarok』とかがありますので油断ならない人ではあるんですが(笑)。

小品集という事もあり、また『Guitars』といったアルバム・タイトルから勝手に想像するに、前作『Tubular Bells III』などのアルバム製作時にその選に漏れた楽曲、もしくはパート部分をきちんとした楽曲に再度作り直したものかな、なんて思いました。ここいら辺はMike Oldfieldへの愛をビンビン感じさせられるファン・サイト『Mike Oldfield Review』さんの所のレビューに全面的に同意する所であります。

「小品集」やら「選に漏れた曲」等と言っていますがやはりそこはM.Oldfield、そのギターの音色を聴けば一聴してM.Oldfield以外の何ものでも無いその個性が聞き取れると思います。小品集と言うのを逆に言えば、展開が早く様々な世界が繰り広げられアルバム1枚があっという間に聞き通せる、なかなかの好盤ではないかと思います。只今絶賛リピート中。

ヨシッ、次は今Amazonに注文中の『Exposed』(「Incantations 1・2」「Tubular Bells 1・2」「Guilty」の5曲入り二枚組ライブ・アルバム)だ!楽しみ?!!

関連URL:Mike Oldfield Review 

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Moebius & Neumeier / Zero Set II

ZERO SET2
ZERO SET2
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メビウス・アンド・ノイマイヤー
ミュージックマインID (2007-03-21)
売り上げランキング: 125865

かの名盤『Zero Set』を創り上げた3人のうちConny Plankを除いた二人、MoebiusとMani Neoumeierで作り上げられた25年ぶりの続編。

『Zero Set』が1982年に発表され、その当事者であった一人C.Plankは1987年に他界、残された二人はそれぞれの道でキャリアを積み、2002年には「Zero Set 2002」と題されたツアーを敢行(このツアーの模様は『Live In Japan』というライブ・アルバムにとして発表されております)するなど『Zero Set』を意識しそれに向けた予兆が高まっていたここ最近ではありましたが、本当にあの大傑作「Zero Set」のパート2を繰り出してくるとは想像しておりませんでした。

『Zero Set』についてのエントリー(←ブログ内リンク)にも書きました通り、かのアルバムは「人力と電子が出会っちゃった」とでも言うべき、アッパーでトランシーな世界が猛然と繰り広げられていた訳ですが、続編となるこの『Zero Set II』では“エレクトロニカ・ミーツ・ガムラン”とでも云うような世界が構築されております。

初っぱなのM-1「Mango Solo」からマニさんの、アフリカの要素も感じられるのですがそれ以上に東南アジアの狂熱を帯びたガムランのリズムを経てきたそのマニさんのドラミング、そして共演者が違うせいか、それに引きずられているせいなのかClusterとは全く違うユーモアを持った電子音と音風景を作り出すMoebius、二人の息はやっぱり相性良いんだろうなぁ、フリーキーかつトランシーな世界に引きずり込まれるようです。

...ただ、このアルバムには『Zero Set』の続編などという位置付けなどではなく、全く別のタイトルを付けて欲しかったなぁ...。内容は良いのですがかの名作のパート2という事になってしまえば当然の事ながら比較してしまうのが人の常でしょう。違うアルバム・タイトルが付けられていれば素直にアルバムの内容で評価出来たのですが、う??ん、理性ではそう思うのですがC.Plankもいないし今このタイトルを持ってくるのはどうなの?って感じで感情的にちょっと、ね。

それとこのアルバム、プロデューサーもディレクターもアートワークもマスターリングも全て日本人の手によって行われているようです。日本人としては鼻が高い!...って言いたいのですが、その反面、私が気にし過ぎなのかもしれませんが「日本でしか人気無いのかい?マニさん&メビウスさん?!」なんて事も思っちゃったり。

ま、とにかく、C.Plankに捧げられたこのアルバム、内容は凄く面白いものに仕上がっていると思います。ここ最近の愛聴盤です。

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Plague Songs / V.A.

Plague Songs
Plague Songs
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Various Artists
WEA (2006-11-21)
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イギリスの4ADレーベルから発表されたHal WWillner監修によるコンセプチュアル・アルバム。

Warner Musicの公式ページによりますと

作品のプロデュースは絵画から映画まで、あらゆるアートを斬新的なスタイルと空間で表現してきたイギリスを代表する現代アートの推進団体<ARTANGEL>そしてコクトー・ツインズやピクシーズを輩出してきた4AD。この「プレーグ・ソングス」は2006年9月末にイギリス南東の港町マーゲイトで行われた一大プロジェクト「マーゲイト・エキソダス」のテーマ・コンピレーションである。



との事。旧聖書の出エジプト記中の「10の災厄」をモチーフにし、映画・写真・音楽の3つの媒体で構成された一大アート・プロジェクトの「The Margate Exodus」の音楽部分を担当するアルバムであると日本語版ライナーには記述されております。

ぶっちゃけて言ってしまえば、聖書にも旧約聖書にも、ましてや出エジプト記なんて何ぞやって言う一般的な日本人には馴染みがあまりにも無い題材を取り上げたこのアルバム、実感としてリアルに響かないのは仕方がないと思います。いや、出エジプト記自体は知識としては知っていますけどね、字面だけで知っている知識と宗教的な地ならしがあって血肉として染みついている理念とでは大きな差があると思います。多くの日本人には理解し難い題材ではないかな?

で、そんな理解しづらいようなアルバムをなぜ買ったかといえば、それはホラ、M-4「Flies」にてBrian Eno with Robert Wyattが共演しているから、その一点のみ。脇目振らない感じですよ、えぇ。

「Bobby "Buzzer" Wyatt」名義なR.Wyattは「?:Fly」(←楽器紹介の欄の事ね)なんていうハエのブンブンとした羽音を模したバッキング・ヴォーカルに導かれ、淡々としたB.Enoやその他のヴォーカルらが淡いもやが幾重にも折り重なるかのように、まるで英国で唄われる詩吟のような、単純そうでいて不可解な作品。やはりなかなかにステキな一品です。

実験的なアルバムという事もあり、参加しているミュージシャンは様々で、M-1からラップな楽曲で腰を抜かしてみたり、Laurie Andersonの名を久方ぶりに見つけたり、mScott Walkerの名まで、びっくりしました。

10組のアーティスト達の織り成す楽曲は本当に十人十色、様々な色合いを見せつけられます。日ごろ触れる事の無い楽曲達に触れる良い機会なアルバムでもありました。

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Brian Eno / 77 Million Paintings

77 Million Paintings By Brian Eno (2pc) (Dvdr) [DVD] [Import]
Hannibal (2008-01-14)
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Brian Eno教授の手によるインスタレーションをパソコンで行うという、変わりゆく音と映像による環境ソフト。

ジャケ帯(PC/Mac用ソフトなのでジャケットっていうのかどうかは疑問なんですが)によると、

「イーノが長年かけて描いた絵画や写真等、複数の作品をランダムに写し出し、ゆっくりと変化し続ける。オーディオ(MacG4)を除く)も同様に、幾つかの音のレイヤーを生成的に配合する事により、365日24時間同じ音楽を聴く事はない。この複合絵画のコンビネーションは無限に存在する。」

との事。

アプリケーションをインストールし「77 Milliom Paintings」を立ち上げると全画面で表示されます。画面上にあるスタートボタンを押すとそこからは「77 Milliom Paintings」の世界が始まります。何枚かの抽象的絵画がレイヤーとして重ねられそれらが薄くなり濃くなり沈み込んでゆき浮かび上がってくる事により刻々と変わり続け、その背後ではまさにドローンとしか言い様のないアンビエント・ミュージックが終わる事なく鳴り続けております。

もうぶっちゃけ言っちゃえば、まさにこれだけ。これ以上のものでもないしこれ以下のものでもありません。

これにパソコンの全画面を占拠されて正座してアートとして見続けるのはBrian Enoがアンビエント・ミュージックを始めた当初の思想とは真逆のものだと思うんだけどね。音楽から機能性・意味性を排除し背景・環境としての存在を作り上げたはずなのに、以前から行っているインスタレーションやこのソフトはいち存在として自己を主張しているんじゃないかと思えてしまいます。「「アート」だもの、イイじゃない」と言われちゃえばそれまでなんですが。

私のMacの性能が足りないんだか、ソフトの使用なんだかは分かりませんがこのソフトを起動したまま、他のソフトで作業しようと思うと音と共に画像の移り変わりまでもが停まってしまい、ソフト自体が一時停止のようになってしまいます。むしろ1ウィンドウとしてこのソフトが立ち上がり、パソコン上ではテキストを書いたりインターネットをしたりPhotoshopをいじったりetc.etc.、他の作業をしながらドローンな音楽を音環境として流し続けて刻々と変わり続ける画像はたまに目の端に映って、「あっ、変わってる」って云うのが正しい姿勢なんじゃなかろうか、どうなんでしょ?

もしくはこのソフトが全画面を占拠し他のソフトとの併用を否定する事を利用して、パソコンから離れて読書をするでも良し、部屋の掃除をするでも良し、酒を飲むでも良し、その際の環境音楽&パソコンのモニターを関節光として取り入れるのが、案外正しいこのソフトとの向き合い方なのかもしれません。

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