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Channel Light Vessel / Automatic

Automatic
Automatic
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Channel Light Vessel
Hannibal (2006-02-21)
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Roger Eno、Bill Nelson、Laraaji、Mayumi Tachibana、そして我が愛する天使Kate St. Johnが一堂に集った(私的)スーパー・バンド / ユニットChannel Light Vesselの1stアルバム、1994年発売。

このユニットが立ち上がったそもそものきっかけは、Roger EnoとKate St. Johonの二人によるアルバムRoger Eno With Kate St.John『The Familiar』の発表に合わせた形でラフォーレミュージアム原宿にて行われた、オールセインツ・デイというイベントでこの5人による演奏が行われたことからとの事。この日のイベントのアンコールで揃った5人がそのままこのChannel Light Vesselとなったようです。

Channel Light Vesselの各メンバーについて、以下に簡単に記したいと思います。

Roger Eno
  : Piano, Keyboards, Horn, Accordion, Banjo and Trundle Guitar

Bill Nelson
  : Accoustic and Electric Guitars, Bass Guitar, Percussion, E-bow, Soft Piano, Keyboards and Vocals

Kate St. John
  : Vocals, Saxophone, Cor Anglais and Oboe

Larraji
  : Zithers, Bells, Kalimba, Chimes and Alien Whispers

Mayumi Tachibana
  : Cello and Ghost Girl Voice

Roger Enoはご存知の通りアンビエントの大家Brian Enoの実弟であり、B.Eno、Daniel Lanoisと共に『Apollo: Atmospheres and Soundtracks』を製作した事からメジャーとしての活動が始まった音楽家であります。環境音楽寄りでありながらもB.Enoとは方向性の違うクラシカルな室内音楽的なニュアンスを持った暖かみのある音楽を作りだしています。

Bill NelsonはBe Bap Deluxeやソロでの活動で知られるギタリスト/ミュージシャンでありますが、その他にも高橋幸宏やYMOなどとの共演も有名であり、私にとっては特にDavid Sylvianとの『Gone To Earth』におけるゲスト参加が強い印象を持ったものとなっております。

Laraajiはアメリカ出身のチター奏者/パーカッショニストであり、B.EnoのAmbientシリーズ第3作『Ambient 3: Day of Radiance』が有名な作品であります。このアルバムは傑作!

Mayumi Tachibana(立花まゆみ)は飛鳥ストリングスやオーケストラや少人数の編成など様々な場所で活動する日本人のチェロ奏者。

そしてKate St. Johnは元Dream Academy、現在では数多くのセッションやツアー・メンバーとして活躍しているOboe / Sax奏者であり、管楽器以外にもその美しいヴォーカルを聴かせる自身のソロ・アルバム2枚はどちらも傑作であります。

培ってきた音楽の素地も背景も全く違うであろうこの5人が集まったこのユニット、ややもするとバラバラな楽曲の寄せ集めにもなりかねないアルバムになってしまう事もあり得ますが、このアルバムでは見事に各人の持つ個性の色彩が濁らずに上手く混じりあい、バラエティに富みながらもまとまったトーンを感じさせる名盤になっていると思います。

それぞれの楽曲で、例えばM-4「Ballyboots」ではB.Nelsonの色が濃く感じられたり、例えばM-2「Train Travelimg North」は室内音楽的なRoger Enoの色味が強い、などといったように楽曲ごとにメンバー各個人の色彩が感じられるものになっていますが、そこへ異物としてのパーカッションの打音やSaxの高らかな音色が絡まりつき上り詰める事により、個人のカラーからユニットとしての楽曲に仕上げられているのではないかと思います。また、その作曲風景は極めて民主的なものだったようで、作曲者の名義は全てユニット名Channel Lighy Vessel名義とはなっております。

室内交響曲的な風合いや環境音楽的な音風景、少しレトロなニュー・ウェーブっぽさ、ワールド・ミュージック。それらが過激に反発し合うのでは無くむしろ、たおやかながらもそれと相反するような強靭な歪さをも兼ね備え持つ楽曲達が穏やかに確実に反応し合いながら一枚のアルバムとして練り上げられております。

メジャーなユニット、アルバムではありませんが、メンバーの中で好みのミュージシャンがいたのであればマスト・バイ。そうでない方々にも是非一度聴いてみて欲しい、心の波が次第に穏やかに凪いでゆくような、そんな1枚、発売と同時に購入してからもう15年近く経ちますが未だに聴き続けている大好きなアルバムであります。

そうそう、私が持っている94年に発売された日本盤はボーナス・トラックとしてM-13「Faint Aroma Of Snow」とM-14「Lost In Tijuana」が収録された全14曲入りのアルバムとなっておりますが、現在再発されたものは「Lost In Tijuana」が省かれた13曲入りのものになっているようです。何で知っているかといいますと、持っているくせについつい再発盤の方も買ってしまったからでした(笑)。

関連URL:
オフィシャル・サイト
Roger Eno - Official Page
Bill Nelson - Welcome to Dreamsville
KATE ST JOHN
LARAAJI NADABRAHMANANDA

(以下ブログ内リンク)
Roger Eno With Kate St.John / The Familiar
Laraaji / Ambient 3 Day of Radiance
Laraaji,Roger Eno / Islands
Kate St. John / Indescribable night
Kate St. John / Second Sight

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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Kate St. John / Second Sight

Second Sight
Second Sight
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Kate St. John
All Saints (2003-09-08)
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1997年に発売された我が麗しの天使Kate St. John様の2ndアルバム。基本的に前作『Indescribable Night』の路線を踏襲しそれを広げていった作品だと思っています。

Second Sight (1997)

1:Don't They Know You've Gone
2:Where the Warm Winds Blow
3:Songs and Silhouettes
4:A Flicker of Gold
5:My Lonely Love
6:Notti Senza Amore
7:Nowhere No One
8:Dreaming Spires
9:J'attendrai
10:Fireworks
11:A Foolish Dance
12:Dark Heavens
13:Colonel Sinnott's Song of Love

1stに比べ、一曲一曲が小粒になっているかとも思いますが、曲の粒が揃ってきた為にその分アルバムとしてのトータル感は高まったかとも思います。

また、このアルバムでは前作に比べて、歌う事に比重をおいているようにも感じられ、個人的にはグッド。不透明で深い霧の中から聞こえてくるような、そんな美しい歌声。そんな彼女の歌声が満喫出来るだけで私は至福の時を迎える事が出来ます。

管楽器の深い調べに導かれ始まり、その優しいヴォーカルを聴かせるM-1「Don't They Know You've Gone」、フレンチ・ムード・ポップを思わせる、心地よい気だるさを思わせるM-5「My Lonely Love」、「待ちましょう」という曲名で知られるシャンソンのカヴァーであるM-9「L'attendrai」。

陽気で牧歌的な英国カントリー・ミュージック風なM-11「Foolish Dance」、イギリスの庭園での午後のお茶会でのコミカルなダンスなどを想像してみました。

このアルバムのピカイチな曲はM-2「Where the Warm Winds Blow」かも。カントリーチックなアコースティック・ギターの音から始まり、淡々と移り行く川のように流れてゆく曲調、そしてか細いようで深みのある暖かい歌声。中間部のストリングスもステキです。室内楽のようでもありながら解放感に溢れたこの曲、美しいの一言です。

上でピカイチの曲を上げちゃいましたが、M-3「Songs And Silhouettes」も良いんだよなぁ。聖歌の様な多重ヴォーカルとpiano、Fluteの調べが静謐に流れてゆく様は、派手さなどは無いものの、力強くも可憐な美しさを持っています。

なお、このアルバムが出る前にオールセインツ・レーベルから出された、所属するアーティスト達によるコンピレーション・アルバム「Gritters is Gold」にはKate St Johnも2曲参加しており、その中の一曲「Coventry Calol」は2ndアルバム用に造られたと思われますが、ソロ・アルバム未収録の未発表曲となっているので、要チェックであります。

1stアルバムもステキでしたが、この2ndアルバムもまた素敵なアルバムに仕上がっています。ホントにどちらもオススメ、二重丸。



2006/03/08 追記
思いがけず、ここ三日間はKate St. John三連チャンになってしまいましたが、まぁワザとです。この勢いでChannel Light Vesselのアルバム二枚もエントリーしてやろうかと思いましたが、ま、それはまた後日と云う事で。

どうもこのアルバム、一回2003年に再発されていたらしいのですが、廃盤になってしまったようで、Amazonで調べても在庫無し。それよりも1997年の盤のユーズド価格が「5,381円より」なんて高値を付けられちゃっています。以前のユーロ・プログレB級アルバムの謎の高値を思い起こさせますな(苦笑)。あれに比べりゃホントに可愛いもんですが。

高ければ良いアルバムとか希少価値があるとかそういう意識はこのアルバムをオススメする際には思いもしなかった事でした。まぁ、ユーズド価格には市場の流通性とかも考慮するんでしょうから止むを得ないんですが、私としてはむしろより多くの人の耳に届くよう、そんな高値をつけて欲しくないなぁ。

人の事をなんだかんだ言ってますが、私?売る訳ないじゃないですか、こんな大事なアルバムを。

夜の帳が下りた頃にちょっと良いお酒ととも耳を傾けて欲しい、そんなロマンティックな一枚。手放しで大絶賛であります。

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Kate St. John / Indescribable night

Indescribable Night
Indescribable Night
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Kate St. John
United States Dist (1995-07-25)
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我が愛しの天使Kate St. John様の1stソロ・アルバム。

Indescribable night (1995)

1:There Is Sweet Music Here That Softer Falls
2:Paris Skies
3:Now The Night Comes Stealing In
4:Fireflies
5:Le Premier Bonheur Du Jour
6:Green Park Blues
7:Wherefore Art Thou
8:Variety Lights
9:On The Bridge
10:Indescribable Night
11:Distant Trains
12:Shadows Of Doubt
13:Chat Voyeur
14:My Goodbyes
15:For The Love Of You
16:Your Promised Land

この人の事に関してはちょっと冷静に書き込む事が出来ません。Faye Wongや鬼束ちひろなどに対しては「萌え」という表現をよく使っている私ですが、Kate St Johnに対しては萌えなどという事はもう不敬にあたりそうで使う事なんて出来ません。まさに崇拝しているといっても過言じゃありません、マジで。

私にとってKate St Johnというヴォーカリストは「元Dream Academyというバンドに在籍し、解散後はVan Morrisonのツアー・メンバーを務め云々」といった文言はまったく必要としません(キッパリ)。

ご本人としてはDream Academy時代からV.Morrisonのツアー・メンバー、そして数多くのセッションの全てをOboe/Sax奏者として参加・活動している為、ヴォーカリストとだけ言われるのは不本意な所もあるかもしれませんが、この人の様な滑らかなビロードのような深みの有る暖かさを持ったヴォーカリストを私は他に知りません。

Saxプレイヤーとしても一流の腕を持っているのですが、この人にハマッたきっかけはやっぱりこの美しい声だったし、今でも私としてはKate St. John = ヴォーカリストという認識を持ち続けています。

このアルバムを手に取るきっかけとなったのがBrian Enoの弟Roger Enoとの共演作「Roger Eno With Kate St John / The Familiar」(←ブログ内リンク)でした。当初からB.Enoのファンであった私は、その弟もミュージシャンでありアルバムも出しているらしいという情報を知り興味を覚え、レコード屋で探していたところ手に取ったのが「The Familiar」でした。

帰宅しCDを聴いた所、当初の目当てだったR.Enoの事はどっかに行っちゃって(イヤ、メインの作曲はR.Enoだったし、クラシックな味付けのこのアルバム自体の質も高かったのですが)、数曲でボーカルを務めるKate St Johnの美声にやられまくっておりました。

もともと歌を歌えるとは思ってもいなかった彼女がヴォーカルを務めるようになったのが、R.Enoの「どうして?君はとても良い声をしてるのに」(2ndアルバム「Second Sight」ライナーより)と言われたのがきっかけだそうで、その意味でもR.Enoには足を向けて寝られません。イヤ、どっちにいるかは知らないんだけれども。

そして彼女の情報を探そうにも93?4年当時、インターネットなんてものには手は届かず、音楽雑誌にもそれらしき情報は皆目見当たらず悶々としていた所、94年にはR.Eno・Bill Nelson・Laraaji・たちばなまゆみ、そしてKate St Johnによるスーパーバンド(←私的には、ね(笑))・プロジェクト「Channel Light Vessel / Automatic」が発売され、それで咽喉の渇きをいったん落ち着けたりしていました。このアルバムもイイよ。

そして、ようやく、もう本当に「満を持して」って言葉がピッタリくるくらいなタイミングで95年に発売されたのが、初のソロ・アルバムとなるこの「Indescribable night」でした。

CDデッキにおき、アルバムを一聴した瞬間にもう涙が出るかと思うくらいに心にしっとりと、そしてしっくりとくるアルバム、こんなアルバムとの出会いなんてそうそうあるもんじゃありません。

一曲目の「There is Sweet Music Here That Softer Falls」から、もうその包み込まれるような優しい歌声を堪能する事が出来ます。もともと音楽学校出身でクラシカルな素養のあった彼女の手によって殆どの曲が作詞作曲されているのですが、この曲は特にその流れるような、たゆたうような美しい曲が、自身のoboeやゲストによるハープ、ストリングス、そして美しい歌声によって構築されている様はまさに美しいの一言。M-7「Wherefore Art Thou」やM-15「For The Love Of You」も彼女の歌声を満喫出来る曲、ステキです。

M-2「Paris Skies」はちょっと趣向が変わって、曲名の通り名フレンチ・ムード・ポップスの様を擁しており、これもグー。雨の調べが似合いそうな一曲。

M-3では学生時代にバンドを一緒に組んでいた(!)というVerginia Astleyと共作&共演をしており、ここではV.AstleyはVo&Pianoで参加しています。線の細く高い位置でのヴォーカルのV.Astleyとのデュエットはこれまたイイ感じに仕上がっております。

クラシカルなインストゥルメンタルM-4「Fireflies」を挟んで、フランスのシンガーソング・ライターFrancoise hardyのカヴァー曲「Le Premier Bonheur Du Jour」へと続きます。シャンソンの香りも持ちつつ、あくまでもクラシカルなアレンジとなっています。

M-5「Green Park Blues」ではPianoを担当するGeorgie Fameとのデュエットを聴かせる気だるくもシブいジャジーな一曲。ッつーかG.Fameって誰?イヤ激しくオマエの声が邪魔だと思ってしまった私はファン失格なのかな?

そしてアルバムのタイトル・チューンでもあるM-10「Indescribable Night」、PianoとFluteに導かれ流れてゆくスローテンポなこの曲は、か細くも暖かく包み込むようなKate St Johnの歌声により、崇高な光に包まれた聖歌の様でもあります。

全編を通して言えるのは、この言葉は安っぽくなり過ぎた感が強くて使いたくは無いのですが、このアルバムはまさに私にとっての「ヒーリング・ミュージック」であります。イヤな事があった時でも、心がブルーになっている時でも、このアルバムを聴くと心が柔らかくなり肩の力もフッと抜ける、そんな暖かさを持ったアルバム、それが「Indescribable Night」です。

このアルバムや2ndなどのKate St Johnのアルバム達が世界でバカ売れして欲しいとかそんな事はちっとも思わないのですが、その前にいつになっても発売されない3rdアルバムの事を考えると、「もしや1st・2ndが売れなかった為に3rdが出ないのか?」などという邪推も生まれてしまうので、そういう意味では今からでも少しは売れて欲しいなぁ。

という訳で、この人の3rdアルバムを聴くまでは死ねないと心に決めました。これでまた長生き出来そうです(←?)



2006/03/07 追記
Kate St. John様の公式サイト「KATE ST JOHN」には軽めの近況報告が載っているのですが、Golliraz、BlurのDamon Albarnと2007年後半初演予定のオペラに取り掛かっていたり、Leonard Cohenのトリビュート・ライブ「Came So Far For Beauty」に参加したり、さまざまなセッションに参加したり、なんてことが記述されています。

また、今はもう記載されておりませんが、以前のサイトには

Details of Kate's solo albums Second Sight and Indescribable Night, and of her recent recordings with Channel Light Vessel and Roger Eno can be found below. Her label All Saints (UK) is planning to release a compilation of Kate's very best music in late 2004 or the first half of 2005

なんていう風に「2005年の上半期にはベストが出るよ」なんて事が書かれていました。ですがね、今はもう2007年なんですが...、どうなっているんでしょうか。

ま、公式に発売されているソロ/ちょっとしたセッションなどは除いたメイン・コラボなどは殆ど持っているため(数少ないしね)、ベストが出ても「もー持ってるよ!」状態なのではありますが、それでも好きなアーティストですしね、欲しい欲しい。

いやいや、そんなベストより何よりももいまだ噂も聞くことの出来ない3rdアルバム、もう作る気が無いのかしらどうなのかしら?セッション活動も良いけれど、やはりあの美しい声による新たなソロ・アルバムをぜひ一つお願いします。

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Roger Eno With Kate St.John / The Familiar

The Familiar
The Familiar
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Roger Eno Kate St. John
Hannibal (2007-02-20)
売り上げランキング: 10661

Roger Enoと我が愛する天使Kate St.John様の共作アルバム。

92年に発売との事ですが、多分私が購入したのもこのアルバムが出たてのその頃だったと思います。だってこの手のアルバムは出たてを捕獲しないとまたいつ会えるか分からないんですもの。当時はまだKate St. John様の事は名前すらも知らず、またR.Enoの事も「Brian Enoの弟もアルバムを出しているんだ???」というその程度な知識しかなかったのですが、そこはホラ、勢いというヤツで購入してみたものです。

そんな単なる勢いで購入したこのアルバムですが、買って大正解も良い所、今となってはかけがいのないアルバムであり今でも聴くたびにに心落ち着く、素敵な佳作だと思っております。

音楽学校にてクラシックを学びDream Academyへ参加、バンド解散以降はVan Morrisonのアルバム&ツアーへの参加やVirginia Astley、Blur等多数のアーティストのアルバム・セッションに参加するなど多方面で活躍していたKate St.John様と、かのアンビエントの大家Brian Enoを兄に持ち、且つ兄とは違い大学にてクラシックの正式な音楽教育を受け自身のソロ・アルバムを発表したり、B.Enoのアルバムに参加していたRoger Eno、このアルバムではR.EnoにKate St. John様が協力する形での共同作業となっているようです。

このアルバムで初めてヴォーカルをとったというKate St. John様ですが、今までオーボエやサックス等の管楽器の奏者であった彼女がなぜヴォーカルをとる事になったかと言えば

「私はずっと自分が歌えるなんて考えたこともなかったんだけど、ロジャーに“どうして?君はとても良い声をしているのに”と言われて、思い切って歌ってみることにしたの。」(Kate St.John『Second Sight』日本盤ライナーより)



ということがあったそうです。もうこのエピソードだけでもR.Enoに足を向けて眠れない気持ちで一杯。

二人のバックボーンにクラシックというものがあることも多大に影響してか、アルバムはクラシカルで叙情的且つ牧歌的な心に淡いロウソクの火で照らされるかのような暖かな作品が揃っております。

ヴィオラ、チェロなどの弦楽器の音色が印象的なインストゥルメンタルなM-1で幕を開け、ピアノの音色とオーボエのハーモニーが美しいクラシカルなM-2。2005年頃にJR東日本「大人の休日倶楽部」のCMソングに使われたこともあるM-3「We Will Stay」、当時何の気なしにテレビを見ていてテレビからKate St.John様の歌声が聴こえてきた時にゃ、あんまりに驚いてひっくり返った覚えがあります。CM制作担当者、よくやった、グッジョブ!であります。

ピアノの音色とシンセの音空間が「Rain Outside An Open Door」というタイトル通りの雨音を連想させる叙情的なM-4、Kate St.Johnの儚げでしかし霧の奥へと広がっていくいような歌声が魅惑的なM-5やM-8。霧深い森の奥底の湖の精が唄っているかのような美しい楽曲、大好きな楽曲達です。

そこから一転、力強いピアノのリフレインが印象的なM?6、多彩な弦楽器たちによるクラシカルな多層の音色による音空間の広がりが魅力的なM?7、M-9。R.Enoのバッキング・ヴォーカルと共に低く落ち着きたおやかに広がってゆくヴォーカルがこちらまで穏やかな心持ちにさせられるM-10、M-13。

このアルバム、大傑作などとデカイ風呂敷を広げたものなどでは決して無く、花の一輪、葉の一葉までにも気を配り庭の隅々まで心を込めて美しくガーデニングされたヨーロッパにあるような小さくも心を揺り動かされる美しい庭園、そんな印象を持っております。

こんな素敵なアルバム、日本では久しく廃盤になっていたかと思うのですが、Amazonなどで検索してみますとジャケットも新たに再発されているようですね。良いことです。

アルバムに収められているどの楽曲をとっても穏やかな気持ちにさせられる、私にとっての癒しの一枚。

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