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V.A. / CLUB BOWIE

Club_Bowie.jpg

David Bowieの楽曲にクラブ・リミックスを施したものを集めたコンピレーション・アルバム。

D.Bowieのアルバムはほとんど持っていまして、って、あれはイイやと思って『Pinups』だけは持ってないわ。ま、とにかくお気に入りのアーティストさんなんですけれども、そんなD.Bowieのリミックス・アルバムが実はとうに出ていたという情報をネットで見つけまして、早速購入してみました。

じつは規格ものアルバムのように、このアルバムの為にわざわざリミクサー達が寄ってたかってD.Bowieの楽曲達を嬲りものにしているのかとそれはそれで逆に楽しみだったり(←?)していた訳ですが、どうもそうではなく今までのレア・トラックスやアンリリースものをまとめたコンピらしいですな。アルバムのサブ・タイトルには『Rare And Unreleased 12" Mixes』とあるのに気付いておりませんでした。

また最初期の楽曲から現在に至るまでの楽曲達が網羅されていればもっと幅が出て面白かったと思うのですが、ほとんどの楽曲が80年代「Let's Dance」以降のものとなっています。リミックスはしやすいだろうけれども、「Let's Dance」や「LAving In The Alian」、「Chine Girl」といったいかにもな楽曲では曲のチョイスもちょっと驚きがなく新鮮味に欠けるかな?

唯一ボウイ・クラシックと呼べそうな「"Heroes"」のリミックスM-3「Just For One Day(Heroes)」は、ゴメン、これつまんないよ。中途半端にリミックスしたもんだから元の楽曲のイコンが強過ぎて価値を貶めちゃっている気がします。もっとやるんなら徹底的に壊しちゃえばいいんだけれども、それじゃご本尊の許しが出ないかもしれません(笑)。

クラブ・ミュージック向けにはアプローチが足りない気がするし、D.Bowieのコアなファンには煙たがられそうな、何だか立ち位置が中途半端なアルバムのような気がしてなりません。でもそんなアルバムでもせっかく買ったアルバムですし、ちょっとした所で光る点やら地味に良かったりする点もありますし、もうちょっと聴いてみようかな。

でも、何にせよ、どんなリミックスを施そうがD.Bowieのあの声がした時点で「その時点で負け」な気がするんですよね。イコンとして強すぎです、マジで。

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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

David Sylvian & Robert Fripp / The First Day

The First Day
The First Day
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David Sylvian & Robert Fripp
Virgin (1993-07-05)
売り上げランキング: 179949

David Sylvian(ex.Japan)とRobert Fripp(ex.King Crimson)によるコラボレーション・アルバムであり現在において唯一のオリジナル・アルバム。

本当はコレじゃなくって、D.Sylvian+R.Fripp+Trey Gunnによる、このユニットの最初期に日本などで行われたライブでの三人編成時のライブ盤を強烈にオススメしたい所ではあるんですが、正規盤ではなくブートでしか出ていない為、いくら何でもブートをオススメしちゃイカンだろっていう事で、唯一のオリジナル・アルバム「The First Days」をここではオススメしておきます。

D.Sylvianによるインストナンバーを集めた実験作『Alchemy: An Index of Possibilities』で初共演した後、2ndソロ・アルバム『Gone to Earth』で本格的に共演後、年に数回会う度に再び共演の意思を確かめあい、このアルバムに辿り着いたといわれているのがこのアルバムです。

実はこれ、Fripp側のKing Crimson再結成に合わせD.SylvianをKing Crimsonに引っ張り込もうと、手始めにベスト・アルバム「Frame By Frame」で「In The Wake Of Poseidon」の“Cadence And Cascade”のヴォーカル差し替えを頼み込んだところD.Sylvianは拒否、ならばKing Crimson云々といった話とは別に新しくユニットとして作品を作ろうとなり生まれたアルバムらしいです。

結局“Cadence And Cascade”の差し替えヴォーカルはAdrian Belewが担当したのですが、そこまで嫌われているG.Haskellの立場は?(苦笑)。

それまでの二人のソロ活動からいって、全編インストルメンタル、もしくはちょこっとD.Sylvianが歌い、バックでピ?ヒャララ??とサウンドスケープを鳴らすFripp、なんていうものを想像していたんですが、そんな予想とは全く180度違う躍動感溢れる『ロック』アルバムに仕上がっています。

内相的な方向へ行きがちなD.Sylvianを攻撃的で躍動感溢れるビートに向かわせたのは、やはりR.Frippとのコラボレーションのおかげなんだろうと思います(D.Sylvianは雑誌のインタビューで、「Frippの影響でこういう作品に仕上がったのではなく、あくまでも内から溢れるものがこういう形をとった(←雑誌を無くしてしまった為、記憶補完の意訳)。」と語っていましたが)

どの曲をとってもSylvianのソロでも無く、Frippのソロ、もしくはKing Crimsonのものではなく、Sylvian&Frippというユニットという形式をとった為に生まれ出た、まさしくロックな曲達。ロック的な躍動感に溢れながらも淡々とした寂静感が同居しているという希有な楽曲はこのユニットならではだと思います。

1つ難点をあげれば、収録されている殆どの曲がフェイド・アウトで終わっている事。カッチリとした曲に仕上がっておらず、ダラッと垂れ流しな感も否めない為、ここら辺はもうちょっと煮詰められたんじゃないかな?でも、曲自体の出来はどれも非常に良い為、なおさらそれが惜しいと感じてしまいます。



2007/03/29追記

本当に二人の仲が(一時期にせよ)決裂したんだか、互いの音楽活動が忙しくなってしまったからなのかは分かりませんが、これ以降同ユニットによる作品は作られておりません。スタジオで念入りに楽曲達を作り込んでゆき内省的な世界を描き上げるD.Sylvianと、即興を重んじながらも最終的にはきちんと自らが目指す構築されたものに作り上げるといったR.Frippとのアルバム制作に対する違い・ズレが上手い具合にハマり込んでこのアルバムを産まれたのではないかと思います。

二人共がバンド・リーダーといえる我を持っていたでしょうし、エゴのぶつかり合いがあったのではないかと思います。もしKing CrimsonにD.Sylvianが加入していたとしたらアルバム一枚も作れないまま解散していたろうなぁ(笑)。

ま、とにかくそれぞれのソロではなし得ない世界を作り上げたこのアルバムを聴くにつれ、作られる事のなかった2ndアルバムを聴いてみたかったなぁなんてつくづく思っちゃったりもします。

あ、それとこのアルバム、素敵なのはジャケット。インタビューや作品などで難儀ぃなイメージを持たれているこの二人がこんな笑顔を見せているジャケット、他では知りません(笑)、ステキ。

関連URL:David Sylvian & Robert Fripp / Damage(ブログ内リンク)

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

David Sylvian & Robert Fripp / Damage

Damage.jpg

スタジオ・アルバム『The First Day』をリリースした後に行われたワールド・ツアーの模様を収めたライブ・アルバム。

『The First Day』をリリースする前にギターのR.Fripp、ヴォーカル&ピアノのD.Sylvian、そしてスティックを操るT.Gunnのドラムレスのトリオ編成で来日公演をしたのですが、このツアーではドラムに現King CrimsonのPat Mastelottoとソロ・ギタリストMichael Brookを加えたバンド編成でのライブでした。

初期に行われたドラムレス編成のライブも、曲が練り上げられてゆく過程を見る事が出来る貴重なもので、その静寂と美しい旋律、そしてドラムレスにも関わらず激しくヘヴィーな音を聞かせるバック陣、となかなか興味深い内容のライブです。

現時点では、イヤ、R.FrippとD.Sylvianの仲が決裂してしまったらしい今となっては、多分将来的にも公式版では聴く事は期待出来そうもないので、そこを曲げて何とか発売してくれないかなぁと切に願う次第です。今聴けるのっていえばブートしか(以下略)

※注記:どうも海外サイトの情報によるとキング・クリムゾンの前座としてソロでシルヴィアンがツアーを一緒に回るなんて話も合ったし、決裂っていう訳でも無さそう、なのかな?)。※1

このライブ・アルバムには「The First Day」からの曲を中心に、D.Sylvianの2nd ソロ・アルバム「Gone To Earth」や元Japanの面々が集まり製作されたRain Tree Crowの曲なども収められています。

スタジオ・アルバムとは異なり、ライブの演奏という事もあり、「God's Monkey」や「FirePower」などはよりヘヴィーな音を聞かせますし、Rain Tree Crowからの「Every Colour You Are」などはより流麗なバンド・サウンドとして再構築されています。もともとR.Frippがゲスト参加した事によって、このユニットが生まれる事となった『Gone To Earth』からの曲も、バンドとしてのまとまりが取れた整った演奏となっています。

しかし、このライブ・アルバムのもっとも大事なところは、M-10「Darshan」からM-12「The First Day」への流れが特筆すべき素晴らしいものに仕上がっているところでしょう。とにかく「Darshan」はこのユニットでは異色ともいうべきダンス/クラブ系の楽曲で、10:47もの大作でありながら全く時間を感じさせない、巧みな展開の曲に仕上がっています。

スタジオ版よりもより構成も練り上げられており、個人的にはR.Frippが当時注目していたクラブ系ミュージック、そして後のKing Crimsonの楽曲のクラブ・ミュージックへのアプローチへと繋がっていく重要な曲だと思っています。

続く「Blinding Light Of Heaven」はドラムレス・トリオのライブでも演奏されながらも、なぜかスタジオ・アルバムには収録されなかった不思議な曲なんですが、完成度が高くキャッチーな仕上がりにもなっているこの曲、スタジオ盤で聴いてみたかった。

...と思っていたら、D.Sylvianの2枚組ベスト・アルバム『Everything and Nothing』の輸入盤のみに付いていたエクストラCDにこの曲のスタジオ・ヴァージョンが収録されているらしいです。今ではAmazonのUKにもAmericaにもHMVにも在庫がなく、中古に出回るのを待つしかない状況です。聴きてぇ?!!※2

アルバムのラストを締めくくる曲は、D.Sylvianの静謐なピアノとR.Frippのサウンドスケイプが見事なまでの調和を見せる「The First Day」。これも完成度が高くスタジオ・ヴァージョンがないのは惜しまれる名曲。スタジオ・アルバムのタイトルは「The First Day」なのにこの曲は何故か収録されておらず、「?」と思った記憶があります。スタジオ・ヴァージョン聴きてぇ?(2度目)。

R.FrippがKing Crimsonのヴォーカルとしてスカウトしようとした(結果、バンドに飲み込まれるのを嫌ったD.Sylvianが、より対等な立場でのユニットという事でこの「Sylvian & Fripp」が始まった)のも深く頷ける程、D.Sylvianのヴォーカル・スタイルとR.Frippのギターはとんでもなく相性が良いので、今後の展開を期待していただけに、このユニットのセカンド以降が聴けず非常に残念です。

実は私が持っているこのアルバム、限定プレス盤(30,000枚だっけかな?)のゴールドCDなのですが、現在は廃盤。しかし2001年になってリマスター・バージョンとして再発されました。限定プレス盤はR.FrippとD.Bottrillによるプロデュースとなっていたのですが、D.Sylvianはその音に不満を持っていたのか、自身の手によってリマスターされたものが再発盤となったようです。

ところがこのアルバムの要であるはずの「Darshan」が外され「Jean The Birdman」が収録され、曲順構成も変えられているようです。「Darshan」を何故外す?日本版ももちろん発売されたのですが、「Darshan」が入っていないというだけで購入する気にもなりませんでした。※3

というわけで、現在再発されているCDは私的にはベストなものとは言えないのですが、それでも、近年稀にみる躍動的なD.SylvianのヴォーカルとR.Frippのヘヴィーでエッジの効いたギターを楽しめるライブとしては良いアルバムといえるのかもしれません。

当時高かったけど、限定プレス盤買っといて良かった?(笑顔)。



2007/03/28追記

※1:D.SylvianとSteve Jansen、そしてBurnt FriedmanによるユニットNine Horsesの2005年に発売された1stアルバムへの録音にR.Frippが参加したというニュースが当時DGM Live!に掲載されていました。

「うほぁっ!!」と大期待印でNine Horsesのニュー・アルバム『Snow Borne Sorrow』を購入&聴いてみたのですが、どうやらR.Frippの演奏はボツになってしまったようで「Thanks to:」の欄に坂本教授やいつものYuka Fujiiさんと並んでR.Frippの名前が載るのみとなっておりました。あぁ、期待して買ったのに。←いや実はR.Frippの演奏は収録されていない事はネットなどの情報から事前に知りつつ敢えて買ったのですが、それっぽい音がないか期待してたんですよ、ハイ。

※2:この『Everything and Nothing [Limited Edition]』、Amazonで検索しますとイギリスより発送される中古で最安値で11,000円以上という高値をつけられております。クッソー、人の足下見やがって。呪われてしまえ、コンチクショウ(←ちょっと言い過ぎ)。

いや、一時どうしても「Blinding Light Of Heaven」のスタジオ版が聞きたくてクリックしそうになったのですが、この限定盤ではない日本盤『Everything and Nothing』は持っている為、「この「Blinding Light Of Heaven」だけの為に11,000円以上かぁ....」と冷静になって考え直し、購入は取り止め。

その他にもこの曲の為だけに、まぁほら、ゴニョゴニョなソフトも導入しかけた事はあるのですがもちろん「変な事してまで聴いちゃイカン!」という信念の元、当然のごとくそれも取り止め。なので、今になってもスタジオ版「Blinding Light Of Heaven」は聴く事が出来ておりません。いつの日か、聴けるのかしらどうなのかしら。あーーーー聴きてぇ!!

※3:買うつもりは無かったのですが、やっぱり買っちゃいました。ギターの音や、観客の声などは抑え気味かな?で、「Darshan」のかわりに収録された「Jean The Birdman」ですが、Sylvian & FrippのシングルCD(同曲とそれぞれ違う未発表曲などが収められた2枚が同時発売されてました)にもなった曲ですし、後に日本で行われたソロ・ツアーでも演奏されていたらしいですし、よりお気に入りの曲で差し替えたという事なのでしょう。

「Darshan」はこの当時R.Frippが傾倒しかかっていたクラブ・ミュージックを大フューチャーしR.Frippのギター・ワークを思う存分堪能出来る楽曲で、当然の如くR.Fripp主導で作られた楽曲だと思われます。D.Sylvianは「Darshan」という楽曲はあまり気に入っていなかったのかも?

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

ストレンジ・デイズ誌Iggy Popへのインタビュー

20日に発売のストレンジ・デイズ誌5月号を今頃になって購入、早速The Stooges再結成に関するIggy Popへのインタビューを読んだのですが、こりゃ酷いわ。

前半はStoogesのニュー・アルバムについてや楽曲に関するインタビューが続いていたのですが、中盤から下品な下ネタ方向へ話を持っていっているインタビュアー、まぁ、それだけならなんら問題はないのですが、ガックリ来たのが次の質問。

(インタビュアー)ー日本人男性のかなりの割合が仮性包茎ですが、ズルムケのあなたの意見として、包茎手術を受けるべきだと思いますか?



(I.Pop)「いや、生活に支障をきたさない限り、その必要はないと思いよ。自然なのが良いんじゃないかな?皮によって保護されている方が安全かもしれないし、そういうのが好きな女性もいるだろうし……」



(※括弧内()は私が追記。)

....あ??、ばか?

そんな事、内輪のネタ話なら判るけれども本人や音楽と関係ない包茎手術の話とか聞くなよ、字数の無駄だろ、こりゃ。I.Popといったら素っ裸で狂ったようにクルクル回り踊り歌うステージが有名ですし、輸入物のビデオなどではモロが見えてたらしいですが。貴重なインタビューでこんな事聞く方も聞く方だけれども、こんなバカなインタビュー載せる雑誌も雑誌だよ、全く。もしやりたいんだったら同人誌でやれって話ですよ。

でも、そんな質問に真面目に答えているI.Pop、素敵(笑)。

I.Popは大ファンって訳ではありませんが、Stoogesの2枚やI.Popの「Idiot」や「Lust For Life」(←ジャケの笑顔が素敵過ぎる一品)は好きだし、もっと身のあるインタビューを読みたいって思うのは当然でしょ。個人的にお下品な下ネタは好きじゃないってのもあるけれども。

まぁ、なんだかんだ言いながら、HMVのネット通販でThe Stoogesの新作『The Weirdness』を注文した私でした。楽しみ楽しみ。...と無理矢理にまとめてみる(笑)。

テーマ : 最新音楽ニュース - ジャンル : 音楽

きょうは(BlogPet)

きょうは、サントラ舞踏したいです。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「すずしろ」が書きました。

Underworld And Gabriel Yared / Breaking And Entering

オリジナル・サウンド・トラック「ブレイキング・アンド・エンタリング」
アンダーワールド&ガブリエル・ヤレド アンダーワールド ガブリエル・ヤレド
コロムビアミュージックエンタテインメント (2006-10-18)
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テクノ・ユニットUnderworldと映画音楽家Gabriel Yaredとのコラボレーションによる映画「Breaking And Entering」の為のサウンドトラック。

Underworldのアルバムは一枚持っていたのですが、購入した当時にはあまりピンと来なくてCDラックに仕舞い込んだままほとんど聴いておりませんでした。で、今回なぜこのアルバムを購入したかといえば、G.Yaredのファンという事もでもなくやっぱりいつも通りのジャケ買いなのでありました。

このユニットはもともとは「Breaking And Entering」の監督であるAnthony MinghellaからのUnderworldの二人にG.Yaredを加え3人でやらないかとの依頼に応じて始まったプロジェクトの事らしいです。そこで意気投合し出来上がったのがこのサウンドトラック。

出来上がったこのサウンドトラックはミニマルなG.Yaredのピアノを基調とする音楽にUnderworldによるメロディとテーマへの回帰を念頭に作られたようなアンビエントな風味のエレクトロニクス・ポップスのエッセンスを取り入れた、映画向けのインストゥルメンタル。

ライナーによれば映画のストーリーに添って曲順が決められてゆく通常のサンドトラックとは違い、アルバムとしての曲構成を考え並べられたものとの事。映画「Breaking And Entering(こわれゆく世界で)」は日本では4月21日からとの事ですので当然未見な訳ですが、ここに収められている楽曲達からはその背景やどんなシーンに使われているかが可視化出来るような作品なのではありますが、実際どのようなシーンで使われているかを見てみたいような良質な環境音楽となっていると思います。

日本盤にはボーナス・トラックとしてUnderworldによるアッパーなダンス・チューンM-17「Jal To Tokyo」が収められています。この曲は最もUnderworldらしいといえばそうなのでしょうが、アルバムに収めるにはちょっと場違いかな?と思いました。ま、ボーナス・トラックですし、そこは良しとしときましょう。気に入らなきゃ輸入盤を買えば良い話ですし。

Jude Law(ジュード・ロウ)主演のこの映画の後悔が楽しみであります。

関連URL:「こわれゆく世界の中で

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QuietComfort 2を買うの巻。

QuietComfort_2.jpg

つい勢い余ってBOSEのノイズキャンセリング・ヘッドホン「QuietComfort 2」を買ってしまいました。

以前からこのBOSEのノイズキャンセリング機能が付いたヘッドホンというものが気になって気になって仕方がなかったのですが、昨年の冬はサンタさんも来なかった(←要はクリスマス時期に欲しいものが無かったというだけ)という訳で、年が明けて三月になった今ごろの時期にサンタさんが買ってくれました。イヤ、まぁ、私の口座の残高が減っただけなんですが。

まずはビックカメラのオーディオ・コーナーに行き店員さんに在庫の有無を確認したのですが、店員さんに「あぁ、アレ直営店にしか置いてないんですよ」と素っ気なく言われちゃいました。

なので後日BOSEの直営店へ。もうこちとら金握り締めて、じゃなくてサンタさんに買ってもらったんだった、ま、とにかくBOSEの店頭でヘッドホンを試してみて「おぉ、ノイズが消えてる!」とか、店員さんに電池のもちを確認した時に「えっ、たったの35時間しか持たないの?」なんて言っちゃったりもしたのですが、そんなのを聞くまでも無く買う気満々、ハァハァしてました。店員さんにもこちらの前のめりな感じはビンビン伝わってたんだろうなぁ(苦笑)。

もっとサイズの小さいQuietComfort 3もあったのですがこれよりも値段が高かった事と耳を覆い隠すタイプではなく音漏れがしそうな気がした為、こちらにしました。

家に帰ってきて早速QuietComfort 2を使ってみたのですが、おぉ、ボーズの店と同じように見事に外からのノイズが相反されて聴こえなくなってます。ただPower MacG5に繋げて聴いているせいか無音時に小さな音でチリチリとヤなノイズが聞こえます。説明書にも

原因:「近くにある携帯電話やコンピュータ関係の雑音を拾っている」

対処方法:「ノイズを発生する機器から遠ざけてご使用ください。」

...iTunesから聴いているんですがそういう使用方法はダメすかね?増設したバルクのハードディスクの音っぽい気もするし、ま、仕方がないのかな?

あ、それとこれはQuietComfort 2だけの問題ではないんでしょうが、耳を覆い隠すタイプのヘッドホンに慣れていないせいか、耳があまりにも密閉されている為かエレベーターで耳が変になって唾を飲み込みたくなる、あんな時に近いような圧迫感も感じたりしています。

今度はこれとiPodを携えて電車の中やら街をウロウロねり歩いてみたいと思います。あーー、早く外出してーーー!!(←バカ)

がファミリーはアップしなかったー(BlogPet)

きょうkazz12000で、関連したの?
そしてここでエントリーしたかったの♪
そしてここで関連したかも。
そしてここへkazz12000は年代が関連♪
そしてkazz12000がファミリーはアップしなかったー。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「すずしろ」が書きました。

King Crimson / B`BOOM Official Bootleg Live In Argentina 1994

B'Boom: Official Bootleg - Live In Argentina 1994
King Crimson
Discipline (1995-08-22)
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第5期の青写真たる「ヴルーム」を発表した後に行ったアルゼンチン・ツアーの模様を収録したライブ・アルバム。

B`BOOM Official Bootleg Live In Argentina 1994(1995)
B-ブーム Official Bootleg Live In Argentina 1994(1995)

Disc-1
1:Vrooom
2:Frame By Frame
3:Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream
4:Red
5:One Time
6:B'Boom
7:Thrak
8:Improv-Two Sticks
9:Elephant Talk
10:Indiscipline

Disc-2
1:Vroom Vroom
2:Matte Kudasai
3:The Talking Drum
4:Larks' Tongues In Aspic Part II
5:Heartbeat
6:Sleepless
7:People
8:B'Boom (Reprise)
9:Thrak

クリムゾンを再始動させるためのウォーミング・アップ、そして、フル・アルバム『THRAK』のために新曲をライブで反応を見つつ曲を練り上げてゆくという、クリムゾン恒例となったプレ・ニュー・アルバム・ツアーでもありました。このアルバムでは『VROOOM』から『THRAK』へ至るあいだのバンドとして成長してゆく過程を見ることが出来ます。

第5期の新曲群は完成されているものもあれば、試作品的なものもありますが、やはりライブということもあり力有り余る演奏となっています。しかし、このアルバムの注目点は何と言っても、第3?4期における過去の楽曲群が第5期のメンバーによって力強く生まれ変わって演奏されていることでしょう。そこにはよくある懐古的な匂いはひとつもありませんでした。第3期の「The Talking Drum」?「Larks' Tongues In Aspic Part II」の流れや「Red」は、ダブル・トリオ・クリムゾンによって、よりヘビー・メタリックな演奏に生まれ変わっています。私としても、「過去の演奏を上回ることはないんだろうな」と思っていたんですが、そんなことは決してなく、第3期と同等かそれ以上のものとして耳に響いてきました。

また、不評だった第4期の曲もダブル・トリオによってブ厚い音とメタリックな装いによって、まさに生まれ変わった趣がありました。このアルバム全体の目玉はやっぱ何と言っても「Improv-Two Sticks」?「Elephant Talk」の流れ、ここに尽きるでしょう。T.LevinとT.Gunnのスティックが静かに絡まりあいながら小川の流れのように進んでゆく「Improv-Two Sticks」から、ガラリとテンポが変わり、メタリックかつ疾走感溢れる演奏がたまらない「Elephant Talk」への流れは、頭クラクラするほどシビレまくりますね。このアルバムにて「第4期の曲ってこんなカッチョイイんだ」って見直した人も結構いるんじゃないかと思わせるほどの好演奏。

このアルバム聴いて、来日公演のチケットなんかを手にしているときたら、もうドーパミン出まくりで仕事も手に付かないのは仕方ないでしょう、神様も許してくれるはず(笑)。そのライブは「スラック」からの新曲中心にはなっていましたが、上記のような「クラシック・クリムゾン」の曲も演奏され、その大音響の中、興奮しっぱなしでしたっけ。



2007/03/19 追記
上では

『何と言っても「Improv-Two Sticks」?「Elephant Talk」の流れ、ここに尽きる』

なんて書いておりますが、今作のハイライトは「The Talking Drum」?「Larks' Tongues In Aspic Part II」、ここだと思っております。ドラムのカウントから始まる「The Talking Drum」、Tony Levinのアタックの強いベース・リフとRobert FrippのSoundscapeの上をTrey GunnとAdrian Belewによる過去のDavid Crossによるヴァイオリンを模した演奏、そしてラストのR.Frippによるギターソロから一転、「Larks' Tongues In Aspic Part II」へと雪崩れ込む様は聴いていていつもながらに圧巻されるシーンです。

R.Fripp御大は日本語版ライナーの中で

「この一連のライブで演った“太陽と戦慄パートII” “レッド” “ザ・トーキング・ドラム”は、オリジナルを超える過去最高の出来だった”

と発言したとされていますが、ダブル・トリオによる演奏の分厚さ、破壊力は過去の演奏に迫るものだと思います。ただ『第三期クリムゾンにあったマジックがそこにはあったか?』と問われると、それはどうかな?とは思いますが、それでもこのダブル・トリオによる演奏の凄さは変わりないと思っております。

あ、それともひとつ上で書いてある事に注記。

『「第4期の曲ってこんなカッチョイイんだ」って見直した人も結構いるんじゃないか』

と書きましたが、これはこの後に発売された第四期クリムゾンのライブ・アルバム『Absent Lovers』を聴いた方がその破壊力はより伝わりやすいと思います。このアルバムもものごっつうカッチョ良いよ。

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David Byrne / The Catherine Wheel

The Catherine Wheel
The Catherine Wheel
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David Byrne
Warner Bros. (1990-10-25)
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元Talking HeadsのDavid Byrneによる現代舞踏家Twyla Tharp作のバレエの為のサントラとしてのソロ・アルバム。

LPレコードでは約40分に編集されたものだったそうなのですが、収録時間の増えたCDでは69分弱と大幅に追加収録された完全版となっているようです。どうもネットで調べてみますとLPヴァージョンと同時にカセットテープ・ヴァージョンもあったらしく、そちらは完全収録されていたとの事。

Talking Headsのアルバムは『More Songs』から『Speaking In Tongues』までしか持っていなかったり、ソロアルバムに至っては一枚持っていた筈なのですがどこかへいっちゃってたりする私ですが、このアルバムはいつか聴いてみたいと思っていた一枚でありました。

半数以上がヴォーカル無しのインストゥルメンタル曲からなるこのアルバムですが、バレエの為のサントラ作品とはいえD.Byrneのソロ名義と云う事もあって随分とTalking Headsとは手応え、触り心地の違うものとなっています。サントラという事を意識したのか、はたまたヘッズの残り3人がいない事(※Jerry Harrisonがこのアルバムには数曲参加しています)からくるあの独特のユーモアの欠如のせいなのかな。

M-5「Two Soldiers」やM-8「The Red House」はD.Byrne& B.Eno『My Life In The Bush Of Ghosts』を思い起こさせるブチ壊れたファンク&ビートによるカッチョ良い一品、お気に入りです。

当時の盟友Brian EnoやAdrian Belewもゲスト参加しているこの作品、聞き流しちゃえる曲もあれば興味深い作品もあるというアルバム全体としての出来にはバラつきがあると思います。正直に言っちゃってこちらのアンテナに全く引っ掛からない面白くない楽曲も結構あるとは思いますし。

でも後のTalking Headsのライブ・アルバム『Stop Making Sense』に収録された「What A Day That Was」が収録されていたり、「裏ブッシュ・オブ・ゴースツ」のような展開・ビート・ファンクなアプローチがあったりと、そのアプローチや背景を理解していれば面白いアルバムだと思います。

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TU / Official Bootleg

Official Bootleg
Official Bootleg
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TU
Tu (2008-08-19)

Trey GunnとPat MastelottoによるユニットTUのアルバム名通りのオフィシャル・ブートレグ。

オリジナル・アルバムではTrey Gunn Pat Mastelotto名義による『TU』というアルバム名で、今作ではTU名義による『Official Bootleg』というちょっと分かりにくい構成になっております。ユニット名義ぐらいしっかり統一して下さい>TU

2004年8月28日にカリフォルニアはアナハイムにて行われたライブの模様が収められたライブ・アルバムとなっております。King Crimsonのライブ・アルバムでは「××年○月頃に行われたライブを収録??」なんていう曖昧な記述が多いのですが、このアルバムでは日時まで裏ジャケにしっかり記載されております。こういう所は好感が持てますな。

M-3では「Sumo」(相撲?)と名付けられた楽曲にて、裏ジャケでは「Singing Saw」と表記されていますが日本でいえばお化けのバック・ミュージックとして名高い(?)ノコギリによる哀愁とちょっと不気味な音色が全編で響き渡るインプロヴィゼーションを軸にした楽曲かと思われます。

そうそう、日本では「ノコギリ音楽」とか「ミュージック・ソウ(ミュージックソー)」などの名称でも呼ばれているようですが、ミュージックソーといったら「お?ま?え?は?ア?ホ?か?」で有名な横山ホットブラザースの名をあげない訳にはいかないでしょう。
多分私が初めてミュージックソーなるものを認識したのも横山ホットブラザースでした。

M-6「Bells」ではKing Crimson『Power To Believe』中の「Power To Believe II」に近似したガムランのような音色をバックに中近東の匂いを感じさせる女声とT.GunnのWar Guitarによるアンビエントな色付けがなされている佳曲。使い回しか?と思われるほど同じような音源なのはご愛嬌、としておきます。

全部でも7曲37分弱といった今の時代のミニ・アルバムにも満たない収録分数ですので物足りなさは残りますし、いつものT.GunnやP.MastelottoらしさがあるWar Guitar or Druminngのフレーズもいまいち顔を覗かせないといった具合に何だか物足りなさもあるアルバムではあります。

ですがT.GunnやP.Mastelottoのファンが買うコレクターズ・アイテムと認識出来ていればなんら問題なし。むしろファンならば買っておけっていう代物ですが、試しに買おうかなっていう人(イヤ、いないだろうけれども)には決してオススメ出来ないアルバムでもあります。

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Sheila Chandra / Moonsung : A Real World Retrospective

Moonsung
Moonsung
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Sheila Chandra
Real World (1999-04-05)
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インド系イギリス人であるSheila Chandraのベスト・アルバム。

例によってこのアルバムも、うすぼんやりと靄のかかったような女性の横顔のポートレイトにグッときてしまった為にジャケ買いしたもので、詳細は全くの謎。ネットで調べてみますとPeter Gabriel主催のReal World records時代に収録された3枚のアルバムからの選曲+未発表からなるベスト・アルバムとの事です。

インド系の人とは知らずにiTunesでリッピングし早速聴いた為、初めはちょっと面食らいましたが、日頃あまり耳にする事のない音の響きにかえって逆に興味深く聞き込んでおります。

ハリのある強いヴォーカルがエコーのように遠くまで響き渡る、そのヴォーカル・スタイルはインド音楽や中近東の楽曲を思い浮かべてもらうと分かり易い(←これが分かりにくいという話もありますが(笑))のですが、どこをどう切り取っても非西洋的なエキゾチックな香りに溢れたヴォーカル・ラインが感じられます。

インドの有名な楽器シタールやインド伝統っぽい楽器などがバッキングに使われておりますが、あくまでもS.Chandraのヴォーカルの2?3歩後ろにて控えめにドローンのように鳴っているものが多いです。その控えめさと多重録音されていたりする共鳴するようなS.Chandraのヴォーカル・スタイルと相まって人の声が入っているのに環境音楽・アンビエント・ミュージックのような手触りになっていると思います。

シャッフル再生などをしていて急にこの曲が掛かると一瞬ギョッとしてしまうのがM-5「Speaking In Tongues III」、これは人声による人力口上タブラ。アルバムに収められている他の楽曲も打楽器を模したかのようなリズミカル・パーカッシブな発声のものがあるのですが、この曲はバッキングは無し、アカペラでタブラを歌っております。これは必聴かも。Speaking In Tongues III」でIII(3)というくらいだからオリジナル・アルバムではI(1)もII(2)もあるのかな?聴いてみてぇ。

普段聴いているような洋楽とはテイストも香りも手触りもまるで違うけれども、エキゾチックで深い沼地に沈み込んでいくような音環境が味わえるこのアルバム、他のオリジナル・アルバムも聴いてみよっと。

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Lanna Commins / Yin-Dee-Pee-Ra-Gaa

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タイの北部チェンマイ出身の女性歌手Lanna Comminsの2ndアルバム。

次作である3rdアルバム『Happy Trip(←ブログ内リンク)』での民族楽器なども使用しながらもそこへ上手い具合に洋楽、ロック/ポップを噛み砕いて味付けしされたタイ土着な音楽といった風情がなんともメランコリックな情緒がありまくりな良作だった為、前回再びタイへ赴いた際に「その前作はどんなもんだろう?」という思いと共に早速御購入してみました。

3rdアルバム『Happy Trip』の出来を期待した為、多少「?」となった所はありますが、アルバム全体としては普通に良いアルバム、かな?

西洋とタイとの融合というより洋楽を歌を歌うタイ人的な曲から途中一転タイらしいサビ部分でホッとくるM-1で幕を開けるこのアルバム。しかしM-1、M-2での途中に入るラップにはちょっと苦笑いをかましてしまいましたが。

M-3からは私の知っているLanna Comminsの楽曲になって一安心。イヤ、このアルバムの方が以前に出ているってことは知ってはいるんですが。

M-6は色々なテイストを出しているように見えて逆に試行錯誤をしているように見えてしまうこのアルバムの中でも頭一つ抜けて優れた楽曲。囁くように歌うL.Comminsのその優しいヴォーカルとのどかに聴こえるピアノやタイ独自の(?)楽器などのバックが調和してこちらまでほんわか優しい気分にさせられる一曲。M-7も良いね。

M-9ではロック色の強い楽曲、この曲だけが一曲丸々通してアルバムのカラー、トーンから外れているまさにガーリィ・ロックとでも言うべき楽曲、アルバムの中のアクセントとしてはイイかもしれませんが、何だか不釣り合いな気もしないでもないかな。

聴くこちら側の「Lanna Comminsはかく在るべし」みたいな思いが強すぎたのかもしれませんし、2nd→3rdといった具合に3rdアルバムとこの2ndアルバムの聞く順番が逆であれば、またこのアルバムへの評価も違ったのかもしれません。でもそしたら『Happy Trip』は買ってはいなかったかもしれませんし、ちょっと微妙な感想。

でも次作『Happy Trip』は良いアルバムですと付け加えておきます。何だかグタグタな展開なエントリーで相済まんです。

関連ブログ内リンク:Lanna Commins / Happy Trip

テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽

いつも(BlogPet)

いつも、kazz12000は
いつまで経ってもイカすダンディ親父BryanFerryのALL『Frantic』から5年ぶりとなるカヴァー・アルバム、しかも全作がBobDylanの曲から取られたカヴァー・アルバム。
とか考えてたよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「すずしろ」が書きました。

Bryan Ferry / Dylanesque

Dylanesque
Dylanesque
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Bryan Ferry
Virgin (2007-03-27)
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いつまで経ってもイカすダンディ親父Bryan Ferryの前作『Frantic』から5年ぶりとなるカヴァー・アルバム、しかも全作がBob Dylanの曲から取られたカヴァー・アルバム。

B.Ferry...ってかこの人に関しては「フェリーさん」呼ばわりさせてもらいます。Robert Frippだったら「R.Fripp御大」Palmyなら「Palmyさん」、Guru GuruのMani Neumeierはもちろん「マニさん」etc、etc。

フェリーさんといえばRoxy Musicとソロ、そしてその中で歌われるカヴァー曲が通常のアーティストよりもより身軽に取り組まれる事でも有名なんじゃないかなと思います。今回取り上げられているBob Dylanの曲は初めてのソロ作『These Foolish Things』でも「Hard Rain's A-Gonna Fall」が取り上げられておりますし、前作である『Frantic』でも「Don't Think Twice,It's AlRight」や「It's All Over Now,Baby Blue」が取り上げられています。

またBob Dylanのみならず、『Another Time ,Another Place』や『Taxi』、『As Time Goes By』は丸々カバー・アルバムなどといった具合に、ファン側の「早くオリジナル・アルバムを!」といった願望を軽く流すかのように、そして自らの歩んできた道を振り返り確かめるかのように、そして今の立ち位置を確認するかのように要所要所でカバー曲、カバー・アルバムを制作しております。

そして今回は前述しています通り、Bob Dylanの楽曲のみでのカバー・アルバム。

もうこの人はいつまで経っても変わらないなぁというのが第一印象、もちろん全盛期ほどのヌメヌメ感やまとわりつくようなネチッこさは、さすがフェリーさんもお歳を召したので幾分乾き気味にはなっておりますが、そこはやっぱりフェリーさん、歌えばそこはFerryさんの色一色に染まります。

ただここで問題になるのが、私自身の問題なのではありますがまともにBob Dylanのアルバムを聞いた事が無い事なのです。このアルバムでも分かるのは「」The Time They Are A-Changin'」や「Knockin' On Heaven's Door」ぐらいでしょうか。誠に相済まん。なのでこのアルバムはいつもより脱脂された感じの軽めのオリジナル・アルバム、と言われても「へぇ?、そうなんだ?」と言ってしまいかねない勢い。ダメだな、もっと本流のロック・アルバムを聞かなきゃ>俺。

ここで言いたいのはここんところ近年のフェリーさんはカバー・アルバム『Taxi』の次にオリジナル・アルバム『Mamouna』、カバー・アルバム『As Time Goes By』の次にオリジナル・アルバム『Frantic』といった具合にカバーとオリジナルを交互に出してきていると言う事です。まるでオリジナル・アルバムの制作に煮詰まった頭をリセットするかのようにカバー・アルバムを制作し、リフレッシュした状態で新たにオリジナル・アルバムを完成させるといった具合にも思えます。

『Taxi』のライナーでも言及されているように『Bete Noire』の次作となるはずだった幻のアルバム『Horoscope』製作時のどうしようもない袋小路から抜け出す為の気分転換が発展しアルバムとなったのがカバー・アルバム『Taxi』でありそこから次作『Mamouna』へと繋がっていったように、今回のカバー・アルバムも次作のオリジナル・アルバムへの良きブリッジ、リハビリとなるのではないかと、ファンとしては期待したい所です。

ただ、選んだ素材がBob Dylanというところが色々憶測を呼びそうなのではありますが、そこはフェリーさん本人に聞いてみると意外にも「だってディランの曲は良いじゃないか?」とか気軽に言われちゃいそうな気もしないでもありません(笑)。

もう御歳61歳となるフェリーさんですが、このカバー・アルバムからまた新しいオリジナル・アルバムへのステップを踏んで欲しいと思います。ファンとしてはアルバムを出して頂ける限りは追い続けます所存でございます、ハイ。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

マヨネーズを作ろうの巻。

RIMG0053.jpg

先日思う所あってマヨネーズを作ってみました。

ちなみに私、マヨネーズなるものは大嫌いです

なぜマヨネーズが嫌いかと申しますと

1)食べると口の中に油の膜のようなものが出来それがいつまでもネチネチと口の中から取れない気がする。
2)サラダやするめなどにマヨネーズがついてきますが、野菜やするめの味を全てかき消してマヨネーズの味しかしなくなる事。
2)酸っぱいものが苦手なので。
3)キューピーなどの市販のマヨネーズを搾ると、星形に絞り出されるでしょ、あれすらも、もうね、ムカつく。

といったものです。喫茶店でランチのサラダなんかにマヨネーズがかかっていると丁寧にそれをどけてかかっていない所だけを食べます。「サラダにマヨネーズをおかけても宜しいですか?」ぐらい聞いて欲しい。お好み焼きもそう。こちらに無断でかけるなと言いたい、是非言いたい。

ですが、世間にはチューブからチューチューマヨネーズを吸ってしまうほどにマヨネーズ好きな「マヨラー」(←この言い方は微妙に古い?)なる人達は山ほどいるらしいですし、世間の人は普通にマヨネーズ好きらしい。

それに加えて、私は卵サンドウィッチやタルタル・ソースなどは大好物なんですね。別に自分では矛盾しているとは思っておりませんです、ハイ。卵サンドウィッチやタルタル・ソースに入っているのは卵と油と酢なんです、マヨネーズじゃないんですと自分に言い聞かせています。

ですので、もしかしたら市販のマヨネーズが口に合わないだけで、もしや「本当のマヨネーズ(←美味しんぼっぽいものの言い方だな(笑))」を食べれば好きになれるんじゃないだろうかと常々思っておりました。家にミルサーがあった事を思い出し、先日材料を買い込み自作してみました。

せっかく自作するんだから、安い材料を買って不味かった場合に「安い材料だからだよ」という言い訳を自分にしたくなかった為、卵は名古屋コーチン6個入り360円、油はグレープシード・オイルなどと奮発してみました。高ぇよ、名古屋コーチン。
RIMG0048.jpg RIMG0050.jpg

 
直接関係はないんですが、名古屋コーチンの卵を割ってみました所、ベチャッと黄身が横に広がらずに黄身がほぼ球!画像では分かりにくいと思いますが、物凄く球体形状。凄いぞ、名古屋コーチン。
RIMG0049.jpg


材料は以下の通り。
RIMG0051.jpg

グレープシード・オイル(サラダ油で充分だと思います)
お酢
卵全卵
塩、胡椒、辛子などお好みで。

油以外の材料をミルサーに入れてまずブンブン回して、3?4回ぐらいに分けて油を投入、完成。の筈なんですが、ミルサーの取説に描かれていた要領でやったはずなのに一回目はいくらミルサーをぶん回しても色は乳化したっぽいんですが全く固まらない。

勿体無いですがそれは廃棄、気を取り直しても一回、油を投入するのを5回ぐらいに分けてちょっとずつ入れては回し入れては回しを繰り返していた所、4回目ぐらいでマヨネーズっぽくドロッと固まってくれました。あと一回分の油は残っていたんですが、これ以上入れてせっかく固まったのがまた失敗するのが惜しくなっちゃってそれで止めておきました。取説には「180CC」なんて書いてありましたが140?150CCも入れないで固まりました。寒いとか夏とか冬とかも関係するのかな?

早速アスパラにつけて食べてみましたが、マヨネーズ云々の前にしょっぱい!!塩入れ過ぎ!!上の材料のところに細かく分量を書き入れなかったのはそのせいで、取説には卵全卵一個に対して塩小さじ2なんて書かれていますが騙されちゃイケません、しょっぱくなりすぎますよ!...、今よくよく取説を見直してみますと「小さじ1/2」と書いてありますね、見間違えを取説のせいにしちゃイケません>俺。

マヨネーズ嫌いが直るかどうかの話の前にしょっぱすぎてマヨネーズとしては使えないものが出来ちゃいました(笑)。ま、気を取り直してこれはこれとしてタルタル・ソースでも作ろうと思います。

一つ学んだのが、実際に自分でマヨネーズ作ってみると判りますが、出来上がったマヨネーズに対してあんな量の油が必要なのかって事。マヨネーズの食べ過ぎ=そのまんま油の取りすぎになるって事を身をもって知ることが出来ました。

くっそー、次こそはリベンジで「本当のマヨネーズ」なるものを作ってやる。

テーマ : 作ってみた - ジャンル : グルメ

Wendy McNeill / The Wonder Show

THE WONDER SHOW
THE WONDER SHOW
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WENDY MCNEILL
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カナダ出身で現在はスウェーデンを拠点とし活動する、アコーディオンで弾き語るシンガー・ソングライターWendy McNeillの5thアルバム。

このアルバムはやっぱりいつも通りにHMVをウロウロ何か良いCDはないかしら?とうろついていた時に、何だか知らないけれど女性の下半身だけが映ったこのジャケットに目を引かれ、御購入。「壁を殴りつけようとしている所?」や「両手を広げて高らかに唄っている所か?」等と見えない上半身の動き・立ち姿をこちらに想像させるような、ちょっとしたドラマ性のあるジャケット、イイジャケだと思います。

W.McNeillの少しハスキーな低めのしゃがれた声で、韻を跳ねるように・軽やかに踏むように・ステップを踏むかのように歌う歌い方は印象的です。大人の女性な匂いのする歌声だと思います。

また上で「アコーディオンで弾き語る」なんて書きましたが、アコーディオンだけでなく、アコースティック・ギターやピアノ、ストリングスなどあくまでもアコースティックな楽器達を基調に、はるか昔に聴いたようなどこか懐かしいようなノスタルジーもひたってしまいそうになる楽曲達。

ここのサイト的に言えば、アコーディオンといったらアヴァンギャルド・アコーディオニスト(←アコーディオニストって言葉があるのかどうかはさておいて)Kimmo Pohjonenを挙げない訳にはいかないのですが、暗鬱でアグレッシブ、実験的なK.Pohjonenのアコーディオン・ワークとはまるで違い、こちらのアコーディオン・ワークは昔懐かしい伸びやかで多層の音が聴く事が出来ます。アコーディオンって明るめの楽曲でもどこか寂しげに聴こえるんだよね、何でだろ。

それと、K.Pohjonenと比べちゃダメじゃないか?とキーボードを打ち終わってからしみじみと思ったり(笑)。

お気に入りはM-5「Where The Living Was Wild」とM-7「Such A Common Bird」。アルバムに収められているどの楽曲もそうなんですが、この二曲は特に舞台で演じられる演劇が目に浮かぶような、ドラマ性の強い楽曲。iTunesやiPodなどをシャッフル再生にしていてこれらの曲がたまたまかかると「あっ、俺の好きな曲だ」なんていつも思っちゃったりします。

決して派手ではないけれどもドラマ性があり、良い意味でちょっと地味めなこのアルバム、ちょっと好みです。

関連URL:公式サイト「Wendy McNeill

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Kate St. John / Second Sight

Second Sight
Second Sight
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Kate St. John
All Saints (2003-09-08)
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1997年に発売された我が麗しの天使Kate St. John様の2ndアルバム。基本的に前作『Indescribable Night』の路線を踏襲しそれを広げていった作品だと思っています。

Second Sight (1997)

1:Don't They Know You've Gone
2:Where the Warm Winds Blow
3:Songs and Silhouettes
4:A Flicker of Gold
5:My Lonely Love
6:Notti Senza Amore
7:Nowhere No One
8:Dreaming Spires
9:J'attendrai
10:Fireworks
11:A Foolish Dance
12:Dark Heavens
13:Colonel Sinnott's Song of Love

1stに比べ、一曲一曲が小粒になっているかとも思いますが、曲の粒が揃ってきた為にその分アルバムとしてのトータル感は高まったかとも思います。

また、このアルバムでは前作に比べて、歌う事に比重をおいているようにも感じられ、個人的にはグッド。不透明で深い霧の中から聞こえてくるような、そんな美しい歌声。そんな彼女の歌声が満喫出来るだけで私は至福の時を迎える事が出来ます。

管楽器の深い調べに導かれ始まり、その優しいヴォーカルを聴かせるM-1「Don't They Know You've Gone」、フレンチ・ムード・ポップを思わせる、心地よい気だるさを思わせるM-5「My Lonely Love」、「待ちましょう」という曲名で知られるシャンソンのカヴァーであるM-9「L'attendrai」。

陽気で牧歌的な英国カントリー・ミュージック風なM-11「Foolish Dance」、イギリスの庭園での午後のお茶会でのコミカルなダンスなどを想像してみました。

このアルバムのピカイチな曲はM-2「Where the Warm Winds Blow」かも。カントリーチックなアコースティック・ギターの音から始まり、淡々と移り行く川のように流れてゆく曲調、そしてか細いようで深みのある暖かい歌声。中間部のストリングスもステキです。室内楽のようでもありながら解放感に溢れたこの曲、美しいの一言です。

上でピカイチの曲を上げちゃいましたが、M-3「Songs And Silhouettes」も良いんだよなぁ。聖歌の様な多重ヴォーカルとpiano、Fluteの調べが静謐に流れてゆく様は、派手さなどは無いものの、力強くも可憐な美しさを持っています。

なお、このアルバムが出る前にオールセインツ・レーベルから出された、所属するアーティスト達によるコンピレーション・アルバム「Gritters is Gold」にはKate St Johnも2曲参加しており、その中の一曲「Coventry Calol」は2ndアルバム用に造られたと思われますが、ソロ・アルバム未収録の未発表曲となっているので、要チェックであります。

1stアルバムもステキでしたが、この2ndアルバムもまた素敵なアルバムに仕上がっています。ホントにどちらもオススメ、二重丸。



2006/03/08 追記
思いがけず、ここ三日間はKate St. John三連チャンになってしまいましたが、まぁワザとです。この勢いでChannel Light Vesselのアルバム二枚もエントリーしてやろうかと思いましたが、ま、それはまた後日と云う事で。

どうもこのアルバム、一回2003年に再発されていたらしいのですが、廃盤になってしまったようで、Amazonで調べても在庫無し。それよりも1997年の盤のユーズド価格が「5,381円より」なんて高値を付けられちゃっています。以前のユーロ・プログレB級アルバムの謎の高値を思い起こさせますな(苦笑)。あれに比べりゃホントに可愛いもんですが。

高ければ良いアルバムとか希少価値があるとかそういう意識はこのアルバムをオススメする際には思いもしなかった事でした。まぁ、ユーズド価格には市場の流通性とかも考慮するんでしょうから止むを得ないんですが、私としてはむしろより多くの人の耳に届くよう、そんな高値をつけて欲しくないなぁ。

人の事をなんだかんだ言ってますが、私?売る訳ないじゃないですか、こんな大事なアルバムを。

夜の帳が下りた頃にちょっと良いお酒ととも耳を傾けて欲しい、そんなロマンティックな一枚。手放しで大絶賛であります。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Kate St. John / Indescribable night

Indescribable Night
Indescribable Night
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Kate St. John
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我が愛しの天使Kate St. John様の1stソロ・アルバム。

Indescribable night (1995)

1:There Is Sweet Music Here That Softer Falls
2:Paris Skies
3:Now The Night Comes Stealing In
4:Fireflies
5:Le Premier Bonheur Du Jour
6:Green Park Blues
7:Wherefore Art Thou
8:Variety Lights
9:On The Bridge
10:Indescribable Night
11:Distant Trains
12:Shadows Of Doubt
13:Chat Voyeur
14:My Goodbyes
15:For The Love Of You
16:Your Promised Land

この人の事に関してはちょっと冷静に書き込む事が出来ません。Faye Wongや鬼束ちひろなどに対しては「萌え」という表現をよく使っている私ですが、Kate St Johnに対しては萌えなどという事はもう不敬にあたりそうで使う事なんて出来ません。まさに崇拝しているといっても過言じゃありません、マジで。

私にとってKate St Johnというヴォーカリストは「元Dream Academyというバンドに在籍し、解散後はVan Morrisonのツアー・メンバーを務め云々」といった文言はまったく必要としません(キッパリ)。

ご本人としてはDream Academy時代からV.Morrisonのツアー・メンバー、そして数多くのセッションの全てをOboe/Sax奏者として参加・活動している為、ヴォーカリストとだけ言われるのは不本意な所もあるかもしれませんが、この人の様な滑らかなビロードのような深みの有る暖かさを持ったヴォーカリストを私は他に知りません。

Saxプレイヤーとしても一流の腕を持っているのですが、この人にハマッたきっかけはやっぱりこの美しい声だったし、今でも私としてはKate St. John = ヴォーカリストという認識を持ち続けています。

このアルバムを手に取るきっかけとなったのがBrian Enoの弟Roger Enoとの共演作「Roger Eno With Kate St John / The Familiar」(←ブログ内リンク)でした。当初からB.Enoのファンであった私は、その弟もミュージシャンでありアルバムも出しているらしいという情報を知り興味を覚え、レコード屋で探していたところ手に取ったのが「The Familiar」でした。

帰宅しCDを聴いた所、当初の目当てだったR.Enoの事はどっかに行っちゃって(イヤ、メインの作曲はR.Enoだったし、クラシックな味付けのこのアルバム自体の質も高かったのですが)、数曲でボーカルを務めるKate St Johnの美声にやられまくっておりました。

もともと歌を歌えるとは思ってもいなかった彼女がヴォーカルを務めるようになったのが、R.Enoの「どうして?君はとても良い声をしてるのに」(2ndアルバム「Second Sight」ライナーより)と言われたのがきっかけだそうで、その意味でもR.Enoには足を向けて寝られません。イヤ、どっちにいるかは知らないんだけれども。

そして彼女の情報を探そうにも93?4年当時、インターネットなんてものには手は届かず、音楽雑誌にもそれらしき情報は皆目見当たらず悶々としていた所、94年にはR.Eno・Bill Nelson・Laraaji・たちばなまゆみ、そしてKate St Johnによるスーパーバンド(←私的には、ね(笑))・プロジェクト「Channel Light Vessel / Automatic」が発売され、それで咽喉の渇きをいったん落ち着けたりしていました。このアルバムもイイよ。

そして、ようやく、もう本当に「満を持して」って言葉がピッタリくるくらいなタイミングで95年に発売されたのが、初のソロ・アルバムとなるこの「Indescribable night」でした。

CDデッキにおき、アルバムを一聴した瞬間にもう涙が出るかと思うくらいに心にしっとりと、そしてしっくりとくるアルバム、こんなアルバムとの出会いなんてそうそうあるもんじゃありません。

一曲目の「There is Sweet Music Here That Softer Falls」から、もうその包み込まれるような優しい歌声を堪能する事が出来ます。もともと音楽学校出身でクラシカルな素養のあった彼女の手によって殆どの曲が作詞作曲されているのですが、この曲は特にその流れるような、たゆたうような美しい曲が、自身のoboeやゲストによるハープ、ストリングス、そして美しい歌声によって構築されている様はまさに美しいの一言。M-7「Wherefore Art Thou」やM-15「For The Love Of You」も彼女の歌声を満喫出来る曲、ステキです。

M-2「Paris Skies」はちょっと趣向が変わって、曲名の通り名フレンチ・ムード・ポップスの様を擁しており、これもグー。雨の調べが似合いそうな一曲。

M-3では学生時代にバンドを一緒に組んでいた(!)というVerginia Astleyと共作&共演をしており、ここではV.AstleyはVo&Pianoで参加しています。線の細く高い位置でのヴォーカルのV.Astleyとのデュエットはこれまたイイ感じに仕上がっております。

クラシカルなインストゥルメンタルM-4「Fireflies」を挟んで、フランスのシンガーソング・ライターFrancoise hardyのカヴァー曲「Le Premier Bonheur Du Jour」へと続きます。シャンソンの香りも持ちつつ、あくまでもクラシカルなアレンジとなっています。

M-5「Green Park Blues」ではPianoを担当するGeorgie Fameとのデュエットを聴かせる気だるくもシブいジャジーな一曲。ッつーかG.Fameって誰?イヤ激しくオマエの声が邪魔だと思ってしまった私はファン失格なのかな?

そしてアルバムのタイトル・チューンでもあるM-10「Indescribable Night」、PianoとFluteに導かれ流れてゆくスローテンポなこの曲は、か細くも暖かく包み込むようなKate St Johnの歌声により、崇高な光に包まれた聖歌の様でもあります。

全編を通して言えるのは、この言葉は安っぽくなり過ぎた感が強くて使いたくは無いのですが、このアルバムはまさに私にとっての「ヒーリング・ミュージック」であります。イヤな事があった時でも、心がブルーになっている時でも、このアルバムを聴くと心が柔らかくなり肩の力もフッと抜ける、そんな暖かさを持ったアルバム、それが「Indescribable Night」です。

このアルバムや2ndなどのKate St Johnのアルバム達が世界でバカ売れして欲しいとかそんな事はちっとも思わないのですが、その前にいつになっても発売されない3rdアルバムの事を考えると、「もしや1st・2ndが売れなかった為に3rdが出ないのか?」などという邪推も生まれてしまうので、そういう意味では今からでも少しは売れて欲しいなぁ。

という訳で、この人の3rdアルバムを聴くまでは死ねないと心に決めました。これでまた長生き出来そうです(←?)



2006/03/07 追記
Kate St. John様の公式サイト「KATE ST JOHN」には軽めの近況報告が載っているのですが、Golliraz、BlurのDamon Albarnと2007年後半初演予定のオペラに取り掛かっていたり、Leonard Cohenのトリビュート・ライブ「Came So Far For Beauty」に参加したり、さまざまなセッションに参加したり、なんてことが記述されています。

また、今はもう記載されておりませんが、以前のサイトには

Details of Kate's solo albums Second Sight and Indescribable Night, and of her recent recordings with Channel Light Vessel and Roger Eno can be found below. Her label All Saints (UK) is planning to release a compilation of Kate's very best music in late 2004 or the first half of 2005

なんていう風に「2005年の上半期にはベストが出るよ」なんて事が書かれていました。ですがね、今はもう2007年なんですが...、どうなっているんでしょうか。

ま、公式に発売されているソロ/ちょっとしたセッションなどは除いたメイン・コラボなどは殆ど持っているため(数少ないしね)、ベストが出ても「もー持ってるよ!」状態なのではありますが、それでも好きなアーティストですしね、欲しい欲しい。

いやいや、そんなベストより何よりももいまだ噂も聞くことの出来ない3rdアルバム、もう作る気が無いのかしらどうなのかしら?セッション活動も良いけれど、やはりあの美しい声による新たなソロ・アルバムをぜひ一つお願いします。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Roger Eno With Kate St.John / The Familiar

The Familiar
The Familiar
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Roger Eno Kate St. John
Hannibal (2007-02-20)
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Roger Enoと我が愛する天使Kate St.John様の共作アルバム。

92年に発売との事ですが、多分私が購入したのもこのアルバムが出たてのその頃だったと思います。だってこの手のアルバムは出たてを捕獲しないとまたいつ会えるか分からないんですもの。当時はまだKate St. John様の事は名前すらも知らず、またR.Enoの事も「Brian Enoの弟もアルバムを出しているんだ???」というその程度な知識しかなかったのですが、そこはホラ、勢いというヤツで購入してみたものです。

そんな単なる勢いで購入したこのアルバムですが、買って大正解も良い所、今となってはかけがいのないアルバムであり今でも聴くたびにに心落ち着く、素敵な佳作だと思っております。

音楽学校にてクラシックを学びDream Academyへ参加、バンド解散以降はVan Morrisonのアルバム&ツアーへの参加やVirginia Astley、Blur等多数のアーティストのアルバム・セッションに参加するなど多方面で活躍していたKate St.John様と、かのアンビエントの大家Brian Enoを兄に持ち、且つ兄とは違い大学にてクラシックの正式な音楽教育を受け自身のソロ・アルバムを発表したり、B.Enoのアルバムに参加していたRoger Eno、このアルバムではR.EnoにKate St. John様が協力する形での共同作業となっているようです。

このアルバムで初めてヴォーカルをとったというKate St. John様ですが、今までオーボエやサックス等の管楽器の奏者であった彼女がなぜヴォーカルをとる事になったかと言えば

「私はずっと自分が歌えるなんて考えたこともなかったんだけど、ロジャーに“どうして?君はとても良い声をしているのに”と言われて、思い切って歌ってみることにしたの。」(Kate St.John『Second Sight』日本盤ライナーより)



ということがあったそうです。もうこのエピソードだけでもR.Enoに足を向けて眠れない気持ちで一杯。

二人のバックボーンにクラシックというものがあることも多大に影響してか、アルバムはクラシカルで叙情的且つ牧歌的な心に淡いロウソクの火で照らされるかのような暖かな作品が揃っております。

ヴィオラ、チェロなどの弦楽器の音色が印象的なインストゥルメンタルなM-1で幕を開け、ピアノの音色とオーボエのハーモニーが美しいクラシカルなM-2。2005年頃にJR東日本「大人の休日倶楽部」のCMソングに使われたこともあるM-3「We Will Stay」、当時何の気なしにテレビを見ていてテレビからKate St.John様の歌声が聴こえてきた時にゃ、あんまりに驚いてひっくり返った覚えがあります。CM制作担当者、よくやった、グッジョブ!であります。

ピアノの音色とシンセの音空間が「Rain Outside An Open Door」というタイトル通りの雨音を連想させる叙情的なM-4、Kate St.Johnの儚げでしかし霧の奥へと広がっていくいような歌声が魅惑的なM-5やM-8。霧深い森の奥底の湖の精が唄っているかのような美しい楽曲、大好きな楽曲達です。

そこから一転、力強いピアノのリフレインが印象的なM?6、多彩な弦楽器たちによるクラシカルな多層の音色による音空間の広がりが魅力的なM?7、M-9。R.Enoのバッキング・ヴォーカルと共に低く落ち着きたおやかに広がってゆくヴォーカルがこちらまで穏やかな心持ちにさせられるM-10、M-13。

このアルバム、大傑作などとデカイ風呂敷を広げたものなどでは決して無く、花の一輪、葉の一葉までにも気を配り庭の隅々まで心を込めて美しくガーデニングされたヨーロッパにあるような小さくも心を揺り動かされる美しい庭園、そんな印象を持っております。

こんな素敵なアルバム、日本では久しく廃盤になっていたかと思うのですが、Amazonなどで検索してみますとジャケットも新たに再発されているようですね。良いことです。

アルバムに収められているどの楽曲をとっても穏やかな気持ちにさせられる、私にとっての癒しの一枚。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

を拠点に活動しなかった(BlogPet)

今日、特別などしている
ロンドンはグリニッジ(天文台)
を拠点に活動しなかった
と、kazz12000が言ってたよ♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「すずしろ」が書きました。

Lucky Soul / Lucky Soul

Lucky_Soul.jpg

ロンドンはグリニッジ(天文台)を拠点に活動している5人組みインディーズ・バンド「Lucky Soul」の特別編集7曲入りミニ・アルバム。

【↓OPEN】

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

King Crimson / USA 30th Anniversary Edition

USA: 30th Anniversary Edition
USA: 30th Anniversary Edition
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King Crimson
Discipline (2006-05-23)
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長らくCDでの再発を熱望され、30th Anniversary Editionとして再発された『USA』の初CD化。

内容について詳しくはここ『USA(←ブログ内リンク)』にて。LPのみにて発売されていた『USA』との違いは以下の通り。

1)LP版では一曲としてカウントされていた「Walk On ... No Pussyfooting ? Larks' Tongues In Aspic, Part II」がそれぞれ独立した曲となった。

2)新たにM-7「Fracture」、M-8「Starless」が収録された。

3)24 bit remaster

大きくはこの3点だと思います。ただ問題なのが2)のボーナスとして追加された二曲。というのもこの『USA』の元となったライブ音源はこのアルバムとは別に「Casino Asbury Park June,28,1974(←ブログ内リンク、以下『Casino』)」としてDGMからダウンロード販売されている(後に「The Collectors' King Crimson Vol.10」中の『Live in Asbury Park,1974』として日本盤でも発売されております)のですが、どうもそれぞれが別の日の録音であり、同じ曲なのかが怪しい感じがするのですがどうなんでしょう?

「Starless」に関してはUSA=14分53秒、Casino=15分50秒と収録分数の違いはあれ、その違いは曲が終わってからの観客の歓声の収録時間だけで楽曲自体は「...同じ..じゃないかな?」と思うのですが、「Farcture」に至ってはまるで違う演奏だと思います。Eddie Jobson云々等のオーヴァーダブはここではそもそも関係してきませんし、元々の収録日が違うんじゃなかろうか、どうなんでしょ?

このアルバムの様々な差異・疑問点などはいつもお世話になっております「King Crimson Data Base」さんのページにて詳しく解説、言及されておりますので、是非そちらを参考になさってみて下さいませ。

ごちゃごちゃ書きましたが、楽しみ方としては少々(だいぶ?)不純な感じもしないでもありませんが、クリムゾン自体の音楽性はいうまでも無く、こういう細かいディティールの違い、ファンそれぞれが自分なりの解釈によるクリムゾン史の検証、各時代によって大きく異なる音楽性に対するファンそれぞれの目線の違い等々が大いに楽しめ、推論・予想・邪推・妄想etcetc出来るほどにその歴史の余白の多さから音楽評論家も含め多くの論評がなされてきたのであろうし、現在では数多くのファンによるサイト・ブログにより言及され、今後もさらに言及され続けていくのでしょう。

ま、こんな事を書いていますと聴くのに往生しちゃうアルバムなんじゃないか(ある意味では当たっているんだがそれはさておき(笑))と思われちゃうでしょうけれども、第3期クリムゾンの集大成とも言えるこのライブ・アルバム、入手困難だった時代は去り気軽に手に取れるようになったので、こんなブログの戯言などは忘れてもらって、大いに楽しんで欲しい強力なアルバムです。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

Mick Karn / Love's Glove

Loves Glove
Loves Glove
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Mick Karn
Fullfill L

2005年に発売されたMick Karnの4曲入りソロEP。

当初はネットショップにてダウンロード販売されていたものが晴れてCDで一般流通されるようになったものらしいです。こんなミニ・アルバムが気軽に買えるんですからAmazon様に感謝ですよ、ホント。加えて日本は良い国ですよ、洋楽を買うのなら実は上位に来るぐらい情報もアルバムも揃っているんじゃなかろうか?

このミニ・アルバムに続いて発表されたフル・アルバム『Three Part Species』の世界観に近い、エスニックでありながらアンビエントなテイストが有り、無国籍などこにも属されないような音楽。またやっぱりこの人にはこれが無くちゃダメという「ブビバビ・フレットレス・ベース」も多少控えめだった『Three Part Species』に比べ、よりふんだんに使われているようで、これを聞くだけでももうありがたやという感じ、満喫。

M-4「Regretted」は『Three Part Species』にも収められている楽曲。絶海の孤島に鬱蒼と茂るジャングルの奥地から聴こえてくるような、原始的なリズムと人とも猿とも付かないような叫び声、不安を煽り立てるかのようなシンセの音色。救いも無く回答も無いまま終わる楽曲、こういうのはやっぱり好きなんだなぁ、俺(苦笑)。

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

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