スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

King Crimson _ In The Wake Of Poseidon

ポセイドンのめざめ+2(ボートラ入り)(紙ジャケット仕様)
キング・クリムゾン
WHDエンタテインメント (2006-02-22)
売り上げランキング: 84416

ファーストの成功もつかの間、主要メンバーであるI.McDonald,M.Giles,G.Lakeが脱退を表明する中、「R.Fripp,P.Sinfield & The Guests」の様な形で録音されたセカンド。

King Crimson Line-up 2
第2期クリムゾン

In The Wake Of Poseidon : ポセイドンのめざめ
2nd album : 1970

Side A
1 : Peace - A Beginning : 平和?序章
2 : Picture Of A City : 都市の情景
42nd At Treadmill : 踏み車の42番目
3 : Cadence And Cascade  : ケイデンスとカスケイド
4 : In The Wake Of Poseidon : ポセイドンのめざめ
Libra`s Theme : リブラのテーマ

Side B
1 : Peace -A Theme : 平和?主題
2 : Cat Food : キャット・フード
3 : The Devil`s Triangle : デビルズ・トライアングル
(I)Merday Morn : (I)マーディ・モーン
(II)Hand Of Sceiron : (II)ハンド・オブ・セイロン
(III)Garden Of Worm : (III)ガーデン・オブ・ワーム
4 : Peace - An End : 平和?終章

Personal :
Robert Fripp : Guitar,Mellotron & Devices
Greg Lake : Vocals
Michael Giles : Drums
Peter Giles : Bass
Keith Tippett : Piano
Mel Collins : Saxes & Flute
Gordon Haskell : Vocal
Pete Sinfield : Words

バンド形態ではなく、セッションに近いまとまりなためと、初期の最重要メンバーであるI.McDonaldがいないため(*1)、A面ではファーストの形をほぼそのまま踏襲しているにも関わらず、あの力強さ、叙情性などさまざまな点においてファーストを上回ることはおろか同じ水準にも出来上がっていないように思えます。

「Cadence And Cascade」などは佳曲に仕上がっているのですが、G.Haskell(*2)のヴォーカルが不安定で少し線が細すぎるため、不釣り合いな形に仕上がってるのではないかと思います。なお、この曲は後の「紅伝説」にてヴォーカルをA.Belewに差し替えられ収録されています。

このアルバムの真価はB面にあるのでしょう。R.Frippののちの姿が想像できる「Peace - A Theme」、これ以降のクリムゾンにジャズ・テイストを注ぎまくったK.Tippettのピアノがイカしまくっている「Cat Food」、初期のライブにて毎回演奏されていた重要なナンバーであるにも関わらず、版権の問題にて「火星」(D.Holstの「惑星」からの一節)から改題・編曲せざるを得なかった「The Devil`s Triangle」など、ファーストの方向性からまた違った展開を見せる楽曲群に仕上がっていると思います。

また、「Peace A Beginning?A Theme?An End」の様に、同じテーマの曲で全体をサンドウィッチするという構成も行われており、のちのアルバム「Larks' Tongues In Aspic」、「Thrak」にみられるようなアルバムの統一感を支える手法のひとつが出来上がっています。

アルバムとしては通常の水準以上に仕上がってるとは思いますが、わたし的には「あのファーストの次がこれぇ??」っていう風にどうしても比較してしまいがちになる可哀想な1枚。ま、好きなんだけどね(笑)。



2006/11/01 追記
(*1)I.McDonaldがいないため
I.McDonaldの脱退についてはI.McDonald曰く「僕は悪いことよりも、良い事を歌う音楽を作りたかった」、M.Gilesもツアーを続ける事への疲労から脱退を決意、G.Lakeに至ってはKing Crimsonのアメリカ・ツアーの際にKieth Emersonにバンド結成を持ちかけられ脱退、EL&Pの結成を画策しているなど、バンドとして体を成していなかった状況だったと思われます。

(*2)G.Haskell
King Crimson史上最もR.Frippに邪険に扱われた不遇の人、でも2001年には英国でシングル「How Wonderful You Are」を大ヒットさせたりしているソロ・シンガー。

当時からKing Crimsonでのギャラが実は支払われていなかったり、後の4枚組みベストアルバム「The Essential King Crimson Frame By Frame(紅伝説)(1991)」では「Cadence And Cascade」のヴォーカル・パートをA.Belewに差し替えられてしまったり、同じく「Bolero」でもベース・パートをT.Levinに差し替えられてしまったりと、散々な扱われよう。

King Crimson以前には既にソロ・アルバムを発表していたのですが、KC向きの人ではないと思えるアルバムでしたし、そんなG.HaskellをKCに誘い込んだR.Frippが悪いと思うんですけどもね。

そんな扱われようでしたし、本人としても今まで着実にソロ・シンガーとして歩んできた訳で、いつまでもいつまでも「元King Crimson」の冠を付けられるのは嫌でしょうね。

スポンサーサイト

テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

tag : Crimson Fripp

comment

管理者にだけメッセージを送る

クリムゾンマニアじゃない私が、恐れ多くも書き込みします。
この2ndポセイドン。世間では「二番煎じ」なんて言われてめちゃくちゃ評判悪いようですが、実は昔から(高校の時から)好きなんですよね、なぜか。それもファーストより好きなくらい。

いやね、そんなこと言ったら全国1000万人のクリムゾンマニアに「お前の話、ぜひ聞きたい!」なんて問いつめられそうなんですけど、「どこがいいのか?」と問われれば、上手く説明できないんですけど「楽曲の良さ」かなぁ?

だって、「風に語りて」より「ケイデンスとカスケイド」の方が好きだし(「アイビス」の方がいいじゃん、って話はなしね)、「キャットフード」入ってるし、「墓碑銘」や「宮殿」より「ポセイドンめざめ」のほうが好きなんだもん。特に「ポセイドン」は、ファーストより楽曲がドラマチックになってるし、サイケ臭も抜けてるし、ソロ展開の流れも自然だし、演奏上手いしで、いい曲だと思うんだけどなぁ。

すいません、ローレンス命の男の独り言なので、突っ込みは無しね。

>>たまちよさん

どもども、お久しぶり、書き込みアリガトでやんす。

実はポセイドン、めちゃめちゃ評判悪いって程では無い筈ですよ>マニアの皆様。素直に良い曲が多いと思いますしね。ただ、ファーストとの比較をどうしてもしてしまいがちなので、今のような評価になっちゃっているんでしょうな。

ファーストから別のベクトルへの跳躍は「Cat Food」のみで後はファーストの焼き直しといっても仕方ない曲のでなおのこと比較されちゃうんでしょうねぇ。

I.McDonaldがいなくてもこれだけのアルバムが造れるぞっていう意思表示かなと思った時期もありましたが、「Cadence And Cascade」では記載はないけれどもアルバム「McDonald and Giles」を聴けば関与は明らかですし、「Cat Food」もI.McDonaldが作曲に関わっている曲ですし、ポセイドンまではI.McDonaldの影から脱し切れていないと思います。

ま、跳躍は跳躍でも「Lizard」では変な方向へ飛んじゃってますけども。そうそう、「Lizard」を偏愛している方も結構いるんですよね。

こんばんは

私はこれ好きですよ。
とっても女性的な感じの繊細なアルバムですよね。
B面のほうのフリップのギターはその後を思わせる凄みがあって
いつ聴いても怖いくらいです・・・

TBまたまたお願い致します。

やっぱり1枚目の方が人気あるんですね!

>>evergreenさん

B面は私も凄く好きです。ちょっと酷評ぎみになっちゃっているのはやっぱり私が偏ったマニア視線を持っちゃっているからなのでしょう...(遠い目)。

I.McDonaldがいてM.Gilesがいた『ポセイドンのめざめ』がどんなアルバムになっていたか、そしてその後の(架空の)King Crimsonがどうなったのかは非常に興味深い「if」であります。

1stアルバムはあれはあれでまたKing Crimsonのアルバムとしては別格なアルバムだと思っています。あれこそがKing Crimsonだという人もいれば、『太陽と旋律』以降がR.Frippの目指した音楽だ、という人もいれば、いやいや『islands』こそが....(以下延々と続くので略)色々な解釈が出来るからこそKing Crimsonは今でも語り続けられるバンドとなっているのかもしれませんね。
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
LastFM-Quilt

LastFM

カテゴリ
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
クリックするとドロップダウンします。

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Blog Pet

プロフィール

kazz12000

Author:kazz12000
FC2ブログへようこそ!

FC2カウンター
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。