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King Crimson / Level Five

Level Five
Level Five
posted with amazlet at 08.12.02
King Crimson
Pony Canyon (2009-01-13)
売り上げランキング: 39426

2001年に12thとなる「The ConstruKction Of Light(以下TCOL)」、そしてProjeKct X名義にてTCOLの表裏一体のインプロヴィゼーション・アルバムである「Heaven And Earth」をリリース、いったん活動を休止したKing Crimsonが、再び2002年に行ったツアーの中から新曲4曲(内1曲は隠しトラック)、既出曲2曲が収録されたライブ・アルバムがこの「LEVEL FIVE」です。

King Crimson line-up 6
第6期クリムゾン

Level Five : レヴェル・ファイブ
(mini album ; 2002)

Album
1 : Dangerous Curves : デンジャラス・カーブ
2 : Level Five : レヴェル・ファイブ
3 : Virtuous Circle : ヴァーチェエス・サークル
4 : The Construction Of Light : ザ・コンストラクション・オブ・ライト
5 : The Deception Of The Thrush : ザ・ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ

Personal :
Adrian Belew : Guitar & Vocals
Robert Fripp : Guitar
Trey Gunn : Warr Guitar
Pat Mastelotto : Drumming

ミニ・アルバム『VROOOM』が11th『THRAK』の「リハーサル・テープ」としての役割を果たしたものであるように、スタジオ録音とライブ・アルバムであるという違いはあるものの、この「LEVEL FIVE」も2002年秋にも発売されるであろうニュー・アルバムである13thの露払い的な役割を担うアルバムと言えると思います。

M-1「Dangerous Curve」は、2ndの「The Devil's Triangle」や5th「The Talking Drum」を思い起こさせ、なおかつ現在のメンバーでなくては演奏しえないナンバーとなっており、過去のイディオムと現在の演奏・構成力とが非常に高い地点で融合している力強い楽曲に仕上がっていると思います。正直パッケージを開けCDプレーヤーで初めて聴いたときにはKing Crimsonの新曲としては久々胸が高鳴りました。特にP.Mastelottoのドラミングの手数の多さとそのカッコ良さにはマイッタ。

また、M-3「Virtuous Circle」やM-5が終了した後の1分間無音の後に始まる隠しトラックについては、正直なところこのままの状態であったならばProjeKctシリーズの曲としては成立するかも?、といったところですが、King Crimsonならではの今後のスタジオ盤での曲への練り込みに期待、って気もします。川の流れのように一定しない楽曲の表情もCrimsonらしさを醸し出しているし、Belewのギターによるエスニックな味付けも気持ち良いです。何よりT.GunnによるWarr GuitarやP.MastelottoのV-Drumの仕事ぶりも良い感じですし。

このアルバムを初めて聴いた際に頭に浮かんだ言葉は「人力自己サンプリング」って言葉でした。上に上げた3曲などはそれが素晴らしく良い方の作用しているしていましたが...

その「人力自己サンプリング」の悪い側面が露骨に出てしまっているのがM-2「level Five」ではないかと思っています。この曲は「21st Century Schizoid man 」とともに過去・現在・未来に渡ってCrimsonのアイコンであり続けるであろう「Larks Tongues In Aspic(以下LTIA」」のPart Fiveとして作曲されたという情報もあり、それまでの同曲からどれほどの進化をしているのかと大期待して聴いたのですが。

「LTIA」や「THRAK」など過去の文脈をそのままなぞって、構成・配置を入れ替えただけの手抜きの楽曲であるかのようにしか聞こえないです。この手の楽曲はもう既に私の中では手癖みたいなものになってしまっていて、大好きではあるんですがね。

「King Crimson」という名前には安住・安寧は求めず、常に「同じではあるけれども、変化し続ける」といったCrimson像を求めてしまうため、私は単なる焼き直し的な「Level Five」には素直に良い楽曲であるとは言えません。

このまま「Larks' Thrak」という曲タイトル(Crafty Gutaristsでもうモロに「LTIA×THRAK÷2」だった曲にこのタイトルが使われていたこともありましたっけ(笑))にした方がイイかも。今秋に予定されているスタジオ録音のニュー・アルバムでは再構成・フル・スクラッチされる事を願いたいです。

自分の脳内に駆け巡るるCrimson評を振り返って、ニューアルバム発表前の露払い的ライブ・アルバムとはいっても、そこはやはり聴き手がCrimsonに求めるハードルは高いんだなって思いました。

そろそろ「ここはこう来るよ!」っていうお約束を許せるようになるべきかな?とも思いますが、Crimsonにはそのようなものは求めませんし、そうなったら興味も半減してしまうことでしょう。大人げない?(苦笑)。

また既発曲である「TCOL」は、「Heavy ConstruKction」に収められていた以前のライブ・ヴァージョンに比べてすごくタイトな演奏になっており、実はこの方が好み。音が整理され、輪郭がクッキリした感じ。良い感じ良い感じ。

ProJeKctシリーズや「Heavy ConstruKction」等に度々収録されている「The Deception of The Thrush」は、インプロのイイ遊び場としてメンバー本人達(もしくはR.Fripp)は気に入ってるんでしょう、これだけ色々なアルバムに収めるって事は。しかし、これ入れるんだったらDGMで視聴できる「EleKtriK」(←ほんの少ししか聴けなかったですが、これはイイ!かも)を入れて欲しかったな。

TCOL」→「LEVEL FIVE」への過程は順当な進歩であり、「TCOL」路線が大のお気に入りである私はまぁ○であり、妥当かなとも思えるのですが、過激な進化を期待する人はチト不満かも。でも、このアルバムの演奏やM-1を聴いた限りでは次のスタジオ・ニュー・フル・アルバムには大期待したいです。

ただ心配なのは『VROOOM』→『THRAK」』の時にも現れたKing Crimsonの悪癖だとは思うんですが、『THRAK」』のページにも書いたように、より緻密な楽曲・音造りに力点が置かれ、スタジオでの曲の造り込みをしすぎて、曲やバンドのもつ初期衝動、勢いが著しく削がれてしまっている気がしないでもありません。

そんな心配が杞憂に終わる事を祈りつつ...。

...つーか、ミニアルバムだっつーのに長過ぎだよ>俺。



2006/01/09 追記
今読み返してみるとその後の展開に不安アリアリな様子が窺えるっつーか、ストレートに「手放しオーケー!!」な感じが全く無さ気なのが自分でも可愛いと思います(苦笑)。

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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

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