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David Sylvian & Robert Fripp / Damage

Damage.jpg

スタジオ・アルバム『The First Day』をリリースした後に行われたワールド・ツアーの模様を収めたライブ・アルバム。

『The First Day』をリリースする前にギターのR.Fripp、ヴォーカル&ピアノのD.Sylvian、そしてスティックを操るT.Gunnのドラムレスのトリオ編成で来日公演をしたのですが、このツアーではドラムに現King CrimsonのPat Mastelottoとソロ・ギタリストMichael Brookを加えたバンド編成でのライブでした。

初期に行われたドラムレス編成のライブも、曲が練り上げられてゆく過程を見る事が出来る貴重なもので、その静寂と美しい旋律、そしてドラムレスにも関わらず激しくヘヴィーな音を聞かせるバック陣、となかなか興味深い内容のライブです。

現時点では、イヤ、R.FrippとD.Sylvianの仲が決裂してしまったらしい今となっては、多分将来的にも公式版では聴く事は期待出来そうもないので、そこを曲げて何とか発売してくれないかなぁと切に願う次第です。今聴けるのっていえばブートしか(以下略)

※注記:どうも海外サイトの情報によるとキング・クリムゾンの前座としてソロでシルヴィアンがツアーを一緒に回るなんて話も合ったし、決裂っていう訳でも無さそう、なのかな?)。※1

このライブ・アルバムには「The First Day」からの曲を中心に、D.Sylvianの2nd ソロ・アルバム「Gone To Earth」や元Japanの面々が集まり製作されたRain Tree Crowの曲なども収められています。

スタジオ・アルバムとは異なり、ライブの演奏という事もあり、「God's Monkey」や「FirePower」などはよりヘヴィーな音を聞かせますし、Rain Tree Crowからの「Every Colour You Are」などはより流麗なバンド・サウンドとして再構築されています。もともとR.Frippがゲスト参加した事によって、このユニットが生まれる事となった『Gone To Earth』からの曲も、バンドとしてのまとまりが取れた整った演奏となっています。

しかし、このライブ・アルバムのもっとも大事なところは、M-10「Darshan」からM-12「The First Day」への流れが特筆すべき素晴らしいものに仕上がっているところでしょう。とにかく「Darshan」はこのユニットでは異色ともいうべきダンス/クラブ系の楽曲で、10:47もの大作でありながら全く時間を感じさせない、巧みな展開の曲に仕上がっています。

スタジオ版よりもより構成も練り上げられており、個人的にはR.Frippが当時注目していたクラブ系ミュージック、そして後のKing Crimsonの楽曲のクラブ・ミュージックへのアプローチへと繋がっていく重要な曲だと思っています。

続く「Blinding Light Of Heaven」はドラムレス・トリオのライブでも演奏されながらも、なぜかスタジオ・アルバムには収録されなかった不思議な曲なんですが、完成度が高くキャッチーな仕上がりにもなっているこの曲、スタジオ盤で聴いてみたかった。

...と思っていたら、D.Sylvianの2枚組ベスト・アルバム『Everything and Nothing』の輸入盤のみに付いていたエクストラCDにこの曲のスタジオ・ヴァージョンが収録されているらしいです。今ではAmazonのUKにもAmericaにもHMVにも在庫がなく、中古に出回るのを待つしかない状況です。聴きてぇ?!!※2

アルバムのラストを締めくくる曲は、D.Sylvianの静謐なピアノとR.Frippのサウンドスケイプが見事なまでの調和を見せる「The First Day」。これも完成度が高くスタジオ・ヴァージョンがないのは惜しまれる名曲。スタジオ・アルバムのタイトルは「The First Day」なのにこの曲は何故か収録されておらず、「?」と思った記憶があります。スタジオ・ヴァージョン聴きてぇ?(2度目)。

R.FrippがKing Crimsonのヴォーカルとしてスカウトしようとした(結果、バンドに飲み込まれるのを嫌ったD.Sylvianが、より対等な立場でのユニットという事でこの「Sylvian & Fripp」が始まった)のも深く頷ける程、D.Sylvianのヴォーカル・スタイルとR.Frippのギターはとんでもなく相性が良いので、今後の展開を期待していただけに、このユニットのセカンド以降が聴けず非常に残念です。

実は私が持っているこのアルバム、限定プレス盤(30,000枚だっけかな?)のゴールドCDなのですが、現在は廃盤。しかし2001年になってリマスター・バージョンとして再発されました。限定プレス盤はR.FrippとD.Bottrillによるプロデュースとなっていたのですが、D.Sylvianはその音に不満を持っていたのか、自身の手によってリマスターされたものが再発盤となったようです。

ところがこのアルバムの要であるはずの「Darshan」が外され「Jean The Birdman」が収録され、曲順構成も変えられているようです。「Darshan」を何故外す?日本版ももちろん発売されたのですが、「Darshan」が入っていないというだけで購入する気にもなりませんでした。※3

というわけで、現在再発されているCDは私的にはベストなものとは言えないのですが、それでも、近年稀にみる躍動的なD.SylvianのヴォーカルとR.Frippのヘヴィーでエッジの効いたギターを楽しめるライブとしては良いアルバムといえるのかもしれません。

当時高かったけど、限定プレス盤買っといて良かった?(笑顔)。



2007/03/28追記

※1:D.SylvianとSteve Jansen、そしてBurnt FriedmanによるユニットNine Horsesの2005年に発売された1stアルバムへの録音にR.Frippが参加したというニュースが当時DGM Live!に掲載されていました。

「うほぁっ!!」と大期待印でNine Horsesのニュー・アルバム『Snow Borne Sorrow』を購入&聴いてみたのですが、どうやらR.Frippの演奏はボツになってしまったようで「Thanks to:」の欄に坂本教授やいつものYuka Fujiiさんと並んでR.Frippの名前が載るのみとなっておりました。あぁ、期待して買ったのに。←いや実はR.Frippの演奏は収録されていない事はネットなどの情報から事前に知りつつ敢えて買ったのですが、それっぽい音がないか期待してたんですよ、ハイ。

※2:この『Everything and Nothing [Limited Edition]』、Amazonで検索しますとイギリスより発送される中古で最安値で11,000円以上という高値をつけられております。クッソー、人の足下見やがって。呪われてしまえ、コンチクショウ(←ちょっと言い過ぎ)。

いや、一時どうしても「Blinding Light Of Heaven」のスタジオ版が聞きたくてクリックしそうになったのですが、この限定盤ではない日本盤『Everything and Nothing』は持っている為、「この「Blinding Light Of Heaven」だけの為に11,000円以上かぁ....」と冷静になって考え直し、購入は取り止め。

その他にもこの曲の為だけに、まぁほら、ゴニョゴニョなソフトも導入しかけた事はあるのですがもちろん「変な事してまで聴いちゃイカン!」という信念の元、当然のごとくそれも取り止め。なので、今になってもスタジオ版「Blinding Light Of Heaven」は聴く事が出来ておりません。いつの日か、聴けるのかしらどうなのかしら。あーーーー聴きてぇ!!

※3:買うつもりは無かったのですが、やっぱり買っちゃいました。ギターの音や、観客の声などは抑え気味かな?で、「Darshan」のかわりに収録された「Jean The Birdman」ですが、Sylvian & FrippのシングルCD(同曲とそれぞれ違う未発表曲などが収められた2枚が同時発売されてました)にもなった曲ですし、後に日本で行われたソロ・ツアーでも演奏されていたらしいですし、よりお気に入りの曲で差し替えたという事なのでしょう。

「Darshan」はこの当時R.Frippが傾倒しかかっていたクラブ・ミュージックを大フューチャーしR.Frippのギター・ワークを思う存分堪能出来る楽曲で、当然の如くR.Fripp主導で作られた楽曲だと思われます。D.Sylvianは「Darshan」という楽曲はあまり気に入っていなかったのかも?

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