スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Kevin Ayers / Joy Of A Toy

おもちゃの歓び(紙ジャケット仕様)
ケヴィン・エアーズ
EMIミュージック・ジャパン (2004-02-25)
売り上げランキング: 142640

最初期Soft Machineのメンバー、にも関わらずツアーに疲れちゃったからバンドを離脱→イビザ島へ逃避行、なんていう素敵なエピソードに事欠かないK.Ayersの初ソロ作。

K.Ayersを知ったのは、多分B.Eno経由で「June 1,1974」からじゃなかったかなぁ?半隠遁中(←またか(笑))のK.AyersをB.Eno、J.Cale、Nicoらがコンサートに引っ張り出し、その4人+K.Ayersのコンサートではお馴染みだったO.Halsall、さらにはMike Oldfield(!)、Robert Wyatt(!!)などといった、ある方面の人達から見ると豪華極まりない垂涎のメンツで行われたコンサートの模様を納めたライブ・アルバムでした。これも闇鍋的雑多感とそれぞれの歌が聴けてご満悦に浸れる好盤。

今、よく思い出してみると、「June 1,1974」よりも先に「Sweet Deceiver」を先に買っていたかも。RCサクセションのムックの中で、G2(ゴンタ2号)のオススメ・アルバムに「Sweet Deceiver」が載っていて、それで買いに走ったんだっけかな?何だかすでに記憶がごっちゃ。

どうでもイイ話が続きましたな。閑話休題。

それから、K.ayersってちょっとイイかもなんて、ソロ・アルバムに手を出し始めたのですが、10年近く前の話なので、そんな当時にK.Ayersのソロなんて売ってない売ってない。さんざ探し回った記憶があります。洋楽の、それもメジャーとは言いにくいこの人の情報は数少なく、ネットなんてまだまだ、パソコン通信が全盛な頃だったので、ジャケを見てもどれが正規盤で、どれがベストで、どれがブートかなんてのも分からず、往生しましたね。

数多くのソロ作を出しているK.Ayersですが、なんといってもこのアルバムに尽きるのでは、と思います。よく「ソロ作にはその人の全てが詰まっている」なんて事が言われますが、このアルバムはまさにその通り、ジャスト・ミート。K.Ayersの後の作品全てのカケラ達がここに輝いていると言っても過言ではない程、K.Ayersの源泉と言える作品、それが「Joy Of A Toy」です。

アルバムの一発目を飾る、R.Wyattのドラムと能天気なホーンセクションで始まる素敵&のんき・ソング「Joy Of A Toy Continued」。これが一発目に来てる事で、イイ意味でヘナヘナと肩の力が抜け、スルッと次の「Town Feeling」へと入れる訳です。この流れは今聞いても絶妙。突き抜けて能天気だけども(笑)。

Ayers流ネジれていながら何故かのほほんなポップ・ソングの原点的な「The Clarietta Rag」、「Stop This Train(Again Doing It)」や、そのバリトンがかったヴォーカルと浮遊感漂うピアノやギターの音がたまらない「Girl On A Swing」、「Eleanor's Cake(Which Ate Her)」など、どれもこれもが名曲。

バック・バンドにSoft Machineを従えた「Song For Insane Times」は、初期Soft Machineがまだジャズに行き過ぎない程度のユーモア感とツボを押さえた演奏でAyersを支え、Ayersもそれに答えるが如く低音の魅力バッチリな素敵ヴォーカルを披露しています。これまた名演。

このアルバムのハイライトは何と言っても、後のライブでも繰り返し演奏される事となる名曲「The Lady Rachel」でしょう。ベースは牧歌的な曲でありながら、不安感を掻き立てるホーンとギターの音、ベース・ソロとそれら包み込むビヴラートがかかったAyersのヴォーカルが淡々とした歌い上げてゆく様がとんでもなく極上なこの曲、これを聴く為にこのアルバムを買っても決して損はしないと断言しますよ、えぇ。

牧歌的でありながら、切っ先が鋭かったり、ダークな音風景だったり、それでいて飄々としていて、なおかつノホホンだったり。「イェ??イ!!」なロックンロール的な格好良さとは別次元の、まさに「格好悪くて格好良い」「ダサいけどもスマート」な曲満載なK.Ayersのソロ作、どれでも良いから未聴の人には是非聴いて欲しいですね。その中でもこのファーストは特に「二重丸!店長オススメ!!」って感じです。

なお、最近再発された紙ジャケ+デジタル・リマスター盤にはSyd barrett(ex. Pink Floyd)と共演した「Religious Experience」や「The Lady Rachel」の別バージョンなど6曲のボーナス・トラックが追加されております。良い時代になったもんだ。



2007/08/18追記

このK.Ayersという人、雑誌などのカテゴリー的に言わせると“カンタベリー系”や“プログレッシブ・ロック周辺”となるらしい(日本でだけかな?)のですが、それってただ単純に元Soft Machineだったからっていうだけな理由が強いんじゃなかろうか?なんて思います。だってこの人のCD ー いや、昔っからだからレコードというべきか ー を聴けばカンタベリー系などではちっともなくって、ましてやいわゆるプログレでも無いし。

10CC、XTCやJellyfishなどに繋がっていくような、ごった煮のひねくれ極上ポップ・ミュージックにっていうのが私的には最も近いのですが、ま、雑誌やら放送媒体でそんな面倒な区分けするわけにいかないしな、仕方が内っちゃ仕方が無い。

プログレというよりも現代音楽の領域(ぶっちゃけて言えばアヴァンギャルドというよりも実験音楽)に踏み入った『Shoothing At The Moon』やプログレ的文脈を多用した『The Confessions Of Dr. Dream and other stories』などもあるので、プログレにカテゴライズされるのも止むを得ないかと思うのですが、やっぱファンとしては違うんじゃないかなぁ?と思いますね。

※個人的にはプログレ館にあるほうが他の買い物と一緒に一店舗で見て回れるので便利ではあるんですが、ま、それは置いといて(苦笑)。

新宿Disk Unionでも当然の如くプログレ館に鎮座ましましているK.Ayersのアルバム、プログレといって端っから遠ざけないでぜひポップ好きな人にはマストで聴くべきアーティストだと声を最大にして言いたいのであります。

スポンサーサイト

テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

comment

管理者にだけメッセージを送る

うんうん、そう思います…

ひねくれポップス領域に入るエアーズの音楽だと思います、確かに。普通の人が聴いても面白いって思える音楽ですもんね。

>>フレさん

ひねくれポップスと言えば、そうだ、キンクスの名前をいの一番に出さなきゃ
いけなかったのに忘れてました(笑)。ロックのメイン・ストリームには
ならないけれども、どれも無くてはならない音楽ですよねぇ。
ニュー・アルバムも出るらしいですし、大期待であります!
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
LastFM-Quilt

LastFM

カテゴリ
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
クリックするとドロップダウンします。

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Blog Pet

プロフィール

kazz12000

Author:kazz12000
FC2ブログへようこそ!

FC2カウンター
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。