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Trey Gunn / One Thousand Years

One Thousand Years
One Thousand Years
posted with amazlet at 08.11.29
Trey Gunn
Discipline (2003-01-01)
売り上げランキング: 680801

今では(元)King CrimsonとなるStick / Warr Guitar奏者Trey Gunnによる1993年発表の初のソロ・アルバム。

このアルバムが発表されたのは、King Crimsonがダブル・トリオ・クリムゾンとしてのミニ・アルバム『VROOOM』を発表する1年ぐらい前だったのかな、すでにKing Crimsonに参加する事は発表された後だった為、King Crimson再結成特需(笑)みたいな形でこのアルバムが出されてように当時感じてましたっけ。

この頃の日本におけるKing Crimsonのアルバムの販売元はポニーキャニオンだったんですが、King CrimsonやRobert Fripp始めメンバーのアルバムはもちろんの事、それらに絡めるようにCalifornia Guitar Trioや Europa String Choir、GitboxなどのR.Fripp御大が主催するGuitar Craft関連のCDもワサワサ発表してくれていた時期でしたっけ。今から考えると(いや当時もだったか(苦笑))売りにくいアルバムを頑張って発売してくれていてイイ会社&時代だったんだなぁと感慨深いであります。

で、そんな中で発表されたこの『One Thousand Years』、T.Gunnのソロ・アルバムの中では個人的には一番好きなアルバムとなっております。ギターとベースの音域をカバーする多弦楽器(なんだけれども奏法としては弾くというよりはタッピング中心)のChapman Stick(チャップマン・スティック)を縦横無尽に弾き/タップしまくるT.Gunnを中心として、ゲストとしてはこの後に継続的に音楽活動を共にする事となるタブラ奏者/パーカッショニストであるBob Mullerや後にKing Crimsonの同僚となるPat Mastelottp(D)、ゲスト・ヴォーカルとしてSerpentine(Vo)やXan(Additional Vo)が参加しています。

一聴して音の作り方とと民族音楽のリズムへのアプローチがPeter Gabrielに似たものを感じました。全編で聴こえてくるB.Mullerのパーカッションやタブラの音色により、一層民族音楽、中近東風の色彩が加わりカラフルなアンビエントのリズムとクリムゾンの系列に繋がるアグレッシブなものが混合された空間造りがなされていると思います。

女声ヴォーカルとB.Mullerによるパーカッション、Stickによる低音音階による導入部が印象的なM-1「Night Air 」、Stickの高音部により繰り返される循環コードとトランペット風のソロ部分の対比が美しいM-5「Into the Wood」。

M-6「The Gift」のサウンドスケープ的なスティック使いによる音の響きから、M-7「take This Wish」への流れはこのアルバムの中でもイチ押しといえるものとなっております。そして「take This Wish」の終盤から曲間を入れる事なくいつの間にか繋がるように始まる、アルバムのラストとなるM-8「One Thousand Years」、これこそまさに“エセ・サウンドスケープ!!”たる楽曲が繰り広げられ、ちょっと苦笑いしつつもしかしながらR.Fripp御大のそれとはやはり違う綺麗なトーンの音世界が広がりアルバムを閉じてゆきます。

アルバム・タイトルを意訳したのであろう、『千年の夢』という邦題も素敵。

この『One Thousand Years』以降のアルバムではT.Gunn自身がヴォーカルをとる事は無くなり、R.Frippの愛妻ToyahやイタリアのAlice、Serpentine等といったゲスト・ヴォーカルを入れ、もっと言えばTrey Gunn Bandではヴォーカルすらも無いインストゥルメンタル・ミュージックになっていきました(T.Gunn関連ではQuodiaがありましたが、あれはヴォーカルって言うのかな?、ヴォーカルと言うよりもスポークン・ワード/ポエトリィみたいな感じだし)。

しかしながら私的にはこの輪郭のはっきりしないくぐもった低音のヴォーカル・スタイルは好きな部類ですし、もうちょっと聴いてみたかったという思いもあります。本人としてはそれよりもStick / Warr Guitarの楽器としての可能性への追求に専念したかったのかもしれませんね。

その後にWarr Guitarで繰り広げられるミニマルで精密機械のように構築された世界観を作り出してゆくT.Gunnの萌芽が詰まったような、それでいて以降のアルバムとは随分毛色が違うような、お気に入りのアルバムです。

そうそう、93年に発売された日本盤の歌詞カードには

「トレイ・ガン自身より「英詩は掲載しないで欲しい」との申し入れがありましたので、対訳のみ掲載させていただきます」

との文面が。“歌詞”では無く“英詩”と言ったのならまぁ、良いのですが、対訳載せてたんじゃあんまり意味が無いような?

関連URL:
オフィシャル・ページ Trey Gunn
(以下ブログ内インク)
Quodia / The Arrow
KTU _ 8Armed Monkey
TU / Official Bootleg
Trey Gunn Pat Mastelotto / TU
TreyGunn / Untune The Sky

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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

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