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Fripp & Eno / Evening Star

[FrippEno]Evening_Star
1975年12月に発表されたRobert FrippとBrian EnoによるユニットFripp & Enoによる2nd アルバム。

Fripp & Eno / Evening Star
フリップ&イーノ / イブニング・スター

1:Wind On Water
2:Evening Star
3:Evensong
4:Wind On Wind
5:An Index Of Metals



1973年に1stアルバム『No Pussyfooting』を発表して以降、R.FrippはKing Crimsonにて『Starless and Bible Black』と『Red』を発表した後バンドを解散、B.Enoは自身のアルバム2nd『Taking Tiger Mountain (by strategy)』、3rd『Another Green World』、ゲストとしてJohn Cale『Fear』やPhil Manzanera『Diamond Head』その他多くのアルバムやセッションに参加といった双方共に多忙であったろう時期に録音そして発表されたアルバムであります。

当然の事ながら当時はレコードという媒体で発表され、A面にM-1?4,B面丸々を使いM-5が収録されておりました。今ではCDとなり、当時のようなA面・B面の様な区分けが無くなってしまった訳ですが、音楽を聴く媒体としてはCDの方が便利でノイズも少なく良いとは思うのですが、音質の問題は当然として、緩急を付けるといった事や1枚のアルバムに「A面・○○サイド、B面・××サイド」といった構成を作りやすく、聴く側も認識しやすいA面・B面という区分け・区切りがあったレコードの方が良かったような気がします。でもCDの利便性には負けてしまう自分がいるんですが。

個人的なベストB面はKevin Ayers『Whatevershebringswesing』とKing Crimson『Islands』だったりします。どちらのアルバムもラスト、そしてラストへと続く曲とその構成がとても美しいB面。

閑話休題。

アルバムのAB面の区分け・区切りといった意味ではこのアルバムでもとてもハッキリとして構成をしておりまして、美しい音響を響かせるA面に比べ、方向性がまるで違う暗鬱な音を響かせるB面との対比には拒絶反応を示す人も多そう。

パリやロンドンでのライブ・パフォーマンスにスタジオにて音を重ねたM-1「Wind On Water」から曲間の空隙なしにそのままシームレスに繋がってゆくアルバム・タイトル曲でもあるM-2「Evening Star」、まるで広い水面に落ちる水の雫、そこから同心円を描き広がる幾つもの波紋とその上を通り過ぎてゆく幾つもの形ある風たちの姿を観るかのような、可視性に溢れた美しい曲。

M-4「Wind On Wind」はObscureから発表され脱ロック・アルバムでありアンビエント・ミュージックへの第一歩ともなったB.Eno『Discreet Music』(1975)からの抜粋であり、R.Frippは未参加の楽曲であります。抜粋とは言え、部分が全体であり全体が部分でもあるフラクタルな構造を持った曲であり、これまた静けさを伴った名曲。

と、ギターの循環とそれのテープ・ループ、シンセサイザー等の音の重ねによる静謐で万華鏡のように移りゆく美しい音響の場を提示していたA面(M-1?4)から、レコードではB面、CDではM-5となる「An Index Of Metals」ではそこから一転して、曲が進行しゆく毎に音場が不協和に歪み、混沌とした世界が繰り広げられる28分。この曲は『No Pussyfooting』のM-2「Swastika Girls」以上に聴く度に不安と狂気に苛まれるような、そんな1曲、というかB面。暗澹とした気分に陥りたい時には是非オススメ(←?)。

このアルバム発表した後にJ.G.Bennettのセミナーに参加、音楽業界から姿を消したR.Frippにとってはそれまでのクリムゾンでの活動を洗い流し、来たるFrippertronics?Soundscapesへの礎となり、B.Enoとっては「Discreet Music」などのアンビエント作品に邁進してゆく第一歩となったように、双方のそれまでの活動から一歩も二歩も先の活動へといざなったユニットでありアルバムであったと思います。

音楽の歴史といったものがあるならば、Fripp & Enoを考える際の重要度としては1st『No Pussyfooting』にあるのでしょうが、聴きやすさや美しさといった意味ではこの『Evening Star』の方が上では無いかと思います。「An Index Of Metals」の聴き難さはあるかもしれませんが(笑)、それを引っくるめた上でアンビエント以前のアンビエント作品、いつかは手にして欲しい1枚であります。

そうそう、CD(レコード)の中身の楽曲ともリンクするような美しいジャケット・アートは、当時B.Enoと深い親交のあったPeter Schmidt(ピーター・シュミット)の作品であります。残念ながら1980年に急死されたとの事ですが、B.Enoの作品造りにも多大な影響を与えた、タロットにも似た格言集「OBLIQUE STRATEGIES」も共に創り上げた人物であります。Peter SchmidtやOBLIQUE STRATEGIESに関しては、Eno関連ならばココなEno : Enoさんのページ内の「KEY WORD」のページや、Discreet Blogさん内の「オブリーク・ストラテジーズとは何か」に詳しく書かれております。要チェケラ。

関連URL:
Eno : Eno
 KEY WORD
Discreet Blog
 オブリーク・ストラテジーズとは何か

(以下ブログ内リンク)
Fripp & Eno / No Pussyfooting

Fripp & Eno / The Equatorial Stars
Robert Fripp & Brian Eno / The Cotswold Gnomes
Fripp & Eno / Beyond Even (1992 - 2006)

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