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Bryan Ferry / Mamouna

Mamouna
Mamouna
posted with amazlet at 08.12.03
Bryan Ferry
Virgin (2000-03-10)
売り上げランキング: 214124

Bryan Ferry(以下フェリーさん)による1994年に発表された9thアルバム。

腐熟のギリギリまでに登り詰めた7thアルバム『Bate Noire』、今でも大好きなアルバムなのでありますが、その次作として予定されていた極めて内省的とも言われ、未だついに未完となっているアルバム『Horoscope』は完成度・濃密度の高かった前二作『Boys And Girls』『Bete Noire』を上回らなければ、傑作を作らなければという強いプレッシャーと、母親であるMary ann Ferryが亡くなるなどといった事からアルバムの製作は非常に難航し、中断せざるを得なくなったとの事です。

そのスランプの泥沼的状況を打破する為の気分転換が一枚のアルバムに発展・製作されたカヴァー・アルバムであり8thとなる『Taxi』になりました。曲を作らなければならないというプレッシャーから解放され、肩の力が抜けたのか、『Horoscope』の悪夢からも開放された後に改めて製作されたアルバムがこの『Mamouna』となったようです。

ゲストとしては元Roxy Music組のPhil ManzaneraやAndy Mackay、そして「二人のブライアンはいらない or バンド内にノン・ミュージシャンは二人要らない」(←噂)とRoxy Musicを解雇され、その後の不仲を伝えられていたBrian Enoのゲスト参加!。“Sonic ambience”やら“Sonic emphasis”やら、らしいっちゃあらしいんだけれども、実際のとこ何なのさ、なんていう記述。他にもNile RogersやNathan East、Neil hubbard、Maceo parker、そして共同プロデューサーも務めたRobin Trower、etcetcといつもの如くに贅沢で豪華なゲストの面々が加わっております。

神経症的なリフを奏でるギター、ゴージャスな抑揚を付けられているけれどもどこか頼りなげでゆらゆらと揺れるようなフェリーさんのヴォーカル、そしてシンセによる空間造りそれらがアルバムの出来を期待させるようなM-1「Don't Want To Know」、パトカーのサイレンの音から始まり、揺らめくような音造りが都会の中心での熱病を思わせるM-2「N.Y.C.」。

フェリーさん流の悲しげで重ったるくもあるバラード、M-3「You Painted Smile」、バラードとはいうものの、ドロリとした念が込められていそうな。邦題の「偽りの微笑み」っていうのもどこか古色蒼然としていてイイ邦題であります。

やはりこれまたネバっこくも緩やかに流れゆくような空気間を創り上げるバック陣とフェリーさんのヴォーカル、M-4「Mamouna」やM-5「The Only Face」。らしさが溢れるメロディ展開とM-5のギター・ソロもイイ感じ。

スローなテンポで終始焦燥感を煽り立てられるようなM-7「Which Way To Turn」。緩やかで霧深い世界観があると思います。

このアルバムで唯一の共作であり、しかもその相手がB. Eno教授であるという、リアルタイムではびっくらこいた覚えのあるM-8「WildCat Days」。カッティング・ギターが切り込み始まる、アップテンポで珍しく狂騒的でもあるこの曲、フェリーさん流の誤った解釈のアンビエント・ポップっていう感じが個人的にはしっくり来ます。

星座の名前を冠しているところからも未完のアルバム『Horoscope』から拾いおこされた曲なのかと連想させるM-9「Gemini Moon」、ズンドコしたリズム隊とゴージャスな女声のバッキング・ヴォーカル、フェリーさん流のポップな面が上手く出た一曲だと思います。

スローなテンポでバッキング・ヴォーカルによる木霊のようなサビの繰り返しが耳に残るラストM-10「Chain Reaction」。良い曲ではあるんですが、もうちょっとアルバムのラストに相応しい曲があったんじゃないかなぁと聴き返すとそう思っちゃったりもしますが、これはこれでお気に入りの一曲。

私が買ったのは94年頃に出た日本盤だった為、名曲「In Every Dreamhome A Heartache」と「Bete Noire」のそれぞれのライブ・ヴァージョンがヴォーナス・トラックとして収めれておりました。

『Horoscope』からの解放感と、B.Enoが全10曲中8曲に参加し御得意のサウンド・トリートメント効果も影響しているのか、濃密な音空間を誇った『Boys And Girls』や『Bete Noire』等に比べ、アルバム全体の空間が良い意味で抜けたところもあるような、より開放感のあるアルバムに仕上がっていると思います。路線としてはRoxy Musicの『Avalon』の延長線上にあった『Boys And Girls』、そしてそれが何だか袋小路一歩手前に突っ走っちゃった『Bete Noire』、そしてこのアルバムは『Manifesto』とドロッとした味わいのソロ作が交わった延長線上にあるアルバムなんじゃないかなと思います。

前2作に比べてあまり評判はよろしくないッぽいこのアルバムですが、私的にはフェリーさんのアルバムというとこのアルバムがいの一番に出てくるほど好きなアルバムであります。

そうそう、フェリーさんのソロ・アルバムのジャケと言えば、これまでもこれ以降も必ずと言って良いほどフェリーさん御本人の顔が映し出されたものであったのですが、このアルバムに限ってはフェリーさんが出てこない珍しいジャケットになっております。やる気無かったんかいな?

それともひとつ。ファンとしてはフェリーさんとB.Enoの久々の共演・共作に歓喜する訳ですが、Eno : Enoさんトコにあるインタビュー記事を読みますと、

さてロキシー解雇以来疎遠だったフェリイさんと、久々に仕事した際の話も訊いた。
 (B.Eno)私はフェリイのレコードで一体何をしたんだっけ?(笑)。よく思い出せないな。


との事。わはは、ヒドイ。

関連URL:(以下ブログ内リンク)
Bryan Ferry / Bête Noire

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