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Channel Light Vessel / Automatic

Automatic
Automatic
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Channel Light Vessel
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Roger Eno、Bill Nelson、Laraaji、Mayumi Tachibana、そして我が愛する天使Kate St. Johnが一堂に集った(私的)スーパー・バンド / ユニットChannel Light Vesselの1stアルバム、1994年発売。

このユニットが立ち上がったそもそものきっかけは、Roger EnoとKate St. Johonの二人によるアルバムRoger Eno With Kate St.John『The Familiar』の発表に合わせた形でラフォーレミュージアム原宿にて行われた、オールセインツ・デイというイベントでこの5人による演奏が行われたことからとの事。この日のイベントのアンコールで揃った5人がそのままこのChannel Light Vesselとなったようです。

Channel Light Vesselの各メンバーについて、以下に簡単に記したいと思います。

Roger Eno
  : Piano, Keyboards, Horn, Accordion, Banjo and Trundle Guitar

Bill Nelson
  : Accoustic and Electric Guitars, Bass Guitar, Percussion, E-bow, Soft Piano, Keyboards and Vocals

Kate St. John
  : Vocals, Saxophone, Cor Anglais and Oboe

Larraji
  : Zithers, Bells, Kalimba, Chimes and Alien Whispers

Mayumi Tachibana
  : Cello and Ghost Girl Voice

Roger Enoはご存知の通りアンビエントの大家Brian Enoの実弟であり、B.Eno、Daniel Lanoisと共に『Apollo: Atmospheres and Soundtracks』を製作した事からメジャーとしての活動が始まった音楽家であります。環境音楽寄りでありながらもB.Enoとは方向性の違うクラシカルな室内音楽的なニュアンスを持った暖かみのある音楽を作りだしています。

Bill NelsonはBe Bap Deluxeやソロでの活動で知られるギタリスト/ミュージシャンでありますが、その他にも高橋幸宏やYMOなどとの共演も有名であり、私にとっては特にDavid Sylvianとの『Gone To Earth』におけるゲスト参加が強い印象を持ったものとなっております。

Laraajiはアメリカ出身のチター奏者/パーカッショニストであり、B.EnoのAmbientシリーズ第3作『Ambient 3: Day of Radiance』が有名な作品であります。このアルバムは傑作!

Mayumi Tachibana(立花まゆみ)は飛鳥ストリングスやオーケストラや少人数の編成など様々な場所で活動する日本人のチェロ奏者。

そしてKate St. Johnは元Dream Academy、現在では数多くのセッションやツアー・メンバーとして活躍しているOboe / Sax奏者であり、管楽器以外にもその美しいヴォーカルを聴かせる自身のソロ・アルバム2枚はどちらも傑作であります。

培ってきた音楽の素地も背景も全く違うであろうこの5人が集まったこのユニット、ややもするとバラバラな楽曲の寄せ集めにもなりかねないアルバムになってしまう事もあり得ますが、このアルバムでは見事に各人の持つ個性の色彩が濁らずに上手く混じりあい、バラエティに富みながらもまとまったトーンを感じさせる名盤になっていると思います。

それぞれの楽曲で、例えばM-4「Ballyboots」ではB.Nelsonの色が濃く感じられたり、例えばM-2「Train Travelimg North」は室内音楽的なRoger Enoの色味が強い、などといったように楽曲ごとにメンバー各個人の色彩が感じられるものになっていますが、そこへ異物としてのパーカッションの打音やSaxの高らかな音色が絡まりつき上り詰める事により、個人のカラーからユニットとしての楽曲に仕上げられているのではないかと思います。また、その作曲風景は極めて民主的なものだったようで、作曲者の名義は全てユニット名Channel Lighy Vessel名義とはなっております。

室内交響曲的な風合いや環境音楽的な音風景、少しレトロなニュー・ウェーブっぽさ、ワールド・ミュージック。それらが過激に反発し合うのでは無くむしろ、たおやかながらもそれと相反するような強靭な歪さをも兼ね備え持つ楽曲達が穏やかに確実に反応し合いながら一枚のアルバムとして練り上げられております。

メジャーなユニット、アルバムではありませんが、メンバーの中で好みのミュージシャンがいたのであればマスト・バイ。そうでない方々にも是非一度聴いてみて欲しい、心の波が次第に穏やかに凪いでゆくような、そんな1枚、発売と同時に購入してからもう15年近く経ちますが未だに聴き続けている大好きなアルバムであります。

そうそう、私が持っている94年に発売された日本盤はボーナス・トラックとしてM-13「Faint Aroma Of Snow」とM-14「Lost In Tijuana」が収録された全14曲入りのアルバムとなっておりますが、現在再発されたものは「Lost In Tijuana」が省かれた13曲入りのものになっているようです。何で知っているかといいますと、持っているくせについつい再発盤の方も買ってしまったからでした(笑)。

関連URL:
オフィシャル・サイト
Roger Eno - Official Page
Bill Nelson - Welcome to Dreamsville
KATE ST JOHN
LARAAJI NADABRAHMANANDA

(以下ブログ内リンク)
Roger Eno With Kate St.John / The Familiar
Laraaji / Ambient 3 Day of Radiance
Laraaji,Roger Eno / Islands
Kate St. John / Indescribable night
Kate St. John / Second Sight

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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

comment

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No title

私もChnnel light Vessel「Automatic」は発売時より購入し、長く愛聴してきました。民主主義的過程の制作だったようですが、どちらかというとBill Nelsonがリードしていたようですね。
各曲それぞれの彩りを感じさせているのに、全体を通して統一感を感じさせる独特の雰囲気が魅力の作品と思います。そのためか、通しで聞くと浮遊した船の揺られて、さまざまな絵巻物を眺めているような気分になります。

再発盤はジャケの柄も一新されていますが、無機物に金のコーティングも悪くなかった。ところで再発盤の14Lost in tuuanaが省かれているという点については、実は賛同しています。この末尾の曲は
一つだけ妙に浮いていて、波にたゆたう夢から無理やり揺さぶられて起こされた不快感をいつも感じていました。推測ですが、おそらくRogerの提案でしょう。自身のソロアルバムでも似たようなことを数度していますから。Rogerは夢遊感描写を作ると、突然そこに御馬鹿天気を放り込むような特徴があります。彼以外のメンツがそのあたりに気付いたんじゃないかなあ? 変な人です。

さてChannel light vesselにはこの後「Excellent Spirits」という2ndがありますが、もし未聴でしたら、お買い求めをひかえることをオススメします。これは失敗でしょう。1stの叙情性は薄く、やろうとしていることがどうもうまくいってません。また、たちばなまゆみがこの作ではずれておりまして、「Automatic」終盤に聞かれた映画音楽のような壮麗な醍醐味も味わえません。

ところでKingCrimsonのヘビーリスナーのようですね。Net上では同じようにこのバンドを「語りたがる」人が多いのですが、その人たちに共通する几帳面な性格が想像されます。

>>ICARUSさん

こんばんは。

初回盤を聴き過ぎていたせいでラストのM-14がないとどうも物足りない感がしてしまいます。ですが、現行のアルバムの方がアルバムとしてのまとまりは良くなっているのかもしれませんね。

そうそう、2nd。そうなんですよね、2nd「Excellent Spirits」も当然のことながら持っておりまして、このブログにもエントリーしようしようとは思っていたのではありますが、なかなかやる気が出ません。おっしゃるように叙情性は薄まっていて、1stアルバムでみられたようなユニットとしての融合度合い、グループとしての強い色合いが薄まってしまってバラけてしまっている気がします。心情的には好きではありますが、1stとは比べちゃいけないのかも。

でも中古屋で2ndアルバムを発見したときは狂喜乱舞してましたっけ。

自分ではプログレ者ではないと言い張っているんですが、友人に言わせれば立派なプログレッシャー(←何語?)だと言われちゃいます。そりゃそうかと納得したりしなかったりです(笑)
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