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Robert Fripp / Exposure

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1974年にアルバム「Red」を発表したその日にKing Crimsonを解散を宣言、Fripp&Enoやいくつかのセッションをするに留まっていたR.Frippが1979年に発表した初のソロ・アルバム。

アルバムにはPeter Hammill(ex.Van Der Graff Generator)やPeter Gabriel、Eno、Terre Roche(ex.The Roches)、Tony Levin等々、持てる人脈全てから人をかき集め作成されたアルバムです。また珍しいゲストとしてはPhil CollinsやNarada Michael Waldenなどの名も。

しかし、アルバム製作が順調にいったかというとどうもそんな訳もなかったらしく、King CrimsonやR.Frippに関わり合いがあるという事を嫌ったレーベルから、セッションを断られたり、アルバム収録を断られたりしたという事もあったそうです。

Debbolah Harry (ex.Blondie)やDaryl Hall(ex.Hall & Oats)などの参加した幾つかの曲は、ヴォーカル入れまで終わっていたにも関わらず、最終的にはアルバムに収録される事なくお蔵入りになったそうです。D.Harryの替わりにT.Rocheが、D.Hallの替わりにP.Hammillがそれぞれヴォーカルをとったともいわれています。

初のソロアルバムという事で気合い十分・気負いも十分という事だったのか、アルバムの中身はヴォーカルものあり、まるでクリムゾンなインストゥルメンタルあり、J.G.ベネットの朗読ものあり、Frippertronicsものあり等々、まさに「手持ちの具材を叩き込んでみました!」感が強いラインナップになっております。

ざわめきを背に男性の喋り声がイントロ的な役割を果たす「Preface」から、半ばヤケクソ気味のD.Hallのシャウト・ヴォーカルと曲調が「Fripp、大丈夫か?」と変な心配を起こさせるロックンロール・ナンバー「You Burn Me Up I'm A Cigarette」(ちなみに作詞もR.Fripp)。

クリムゾンで培ったボキャブラリーをふんだんに叩き込んだインスト・ナンバー「Breathless」、T.Rocheの半透明で綺麗なヴォーカルがバックのギター&Frippertronicsに美しく絡み合う「Mary」、P.HammilとT.RocheのスクリーミングなヴォーカルとR.Frippのハードなギターの引き倒し方がカッコ悪くて格好良い「I May Not Have Had Enough Of Me But I've Had Enough Of You」などなど、佳曲が詰まっていると思います。

まぁ、そんな中でもアルバムの流れは見失っても自分を見失わないというべきなのか、「First Inaugural Address To I.A.C.E. Sherborne House」などといったノイズの如き曲(曲といっても6秒足らず)も含まれています。

そしてアルバムの流れを一度切断された後に控えるのが、Frippertoronicsを用いた「Water Music I」、P.Gabrielのヴォーカルをフューチャーした「Here Come The Flood」、そして再び「WaterMusic II」。この3曲の流れはとんでもなく素晴らしいものとなっています。

もともと「Here Come The Flood」はP.Gabrielのソロ作1stのラストを飾っていた曲ですが、それとは全くアレンジが異なるものに仕上げられており、過剰に飾り立てられていたバンド・サウンドを廃し、Frippertoronicsに導かれるようにピアノとキーボードのみで繰り広げる展開はまさに美しいの一言。もしかしたら、曲のテーマから言っても猥雑なP.Gabrielのソロ・バージョンよりもこちらの方が正解では?などと思ってしまいます。

良い曲もあり、良い流れもそこかしこにあるこのアルバムですが、King Crimsonの影を意識しすぎなのか、「一人でもこれだけのアルバムが造る事が出来るんだ」といった感じの気負いが満ちているようで、それが逆に手を広げすぎる結果となりアルバムとしての統一感を失わさせ、曲同士が相乗効果ではなく相殺関係に陥ってしまっているのでは?と感じます。

これに懲りたのか、ヴォーカルモノはKing Crimsonでやれば良いと思ったのか、これ以降のソロ作は全てFrippertoronics、そしてそれが進化したSoundScapeで演奏されたもののみとなっています。

一枚のアルバムとしてみたら、焦点がボヤけてしまっている為、人にはなかなかオススメは出来ないですね。「アバタもエクボ」で私自身は大好きなアルバムではありますが(笑)。
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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

tag : Fripp

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