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Peter Gabriel / Scratch My Back

スクラッチ・マイ・バック
ピーター・ガブリエル
EMIミュージックジャパン (2010-02-17)
売り上げランキング: 2608

2002年発表であった前作『Up』から7年強ぶりとなるスタジオ・アルバム、しかもカヴァー・アルバム。

オリジナル・アルバムでは無く他のミュージシャンの楽曲をカヴァーするといったアルバムはいろんなミュージシャンが行ってきた表現形態ではありますが、ことP. Gabrielがカヴァー・アルバムを出すと聴いた瞬間、通り一辺倒なものが出来上がるはずも無いわな...なんて考えが浮かびましたっけ。で、聴いてみたところ、その時の予想はおおむね間違ってなかった気がします(笑)。

David BowieやTaliking Heads、Lou Reedといった大御所的なミュージシャンからRadiohead、そしてArcade FireやBon Iverといった若手のミュージシャンまで幅広く取り上げられております。しかし単純にカヴァー曲として唄われる訳も無く、それらのどの楽曲もザブザブと洗われP. Gabrielという濾過装置を通され骨格すらも溶けかかったところにわずかな肉付けと微量の色付けがされたかのような、そんな印象。

バッキングもいつものP. Gabriel Bandといった所謂ロックな面々では無く、ストリングスやオーケストラを迎えた事により、より雑味の無い重厚でいてシンプルな物となっております。

一曲目のD. Bowie「Heroes」からして「...ん?始まってる、これ?...これヒーローズ??、って言えばヒーローズだけど、ヒーローズだよね、これって!?」ぐらいのつんのめっちゃった勢いが初聴時の正直な感想。他の楽曲にも言える事なんですが、ドラマティックな原曲を押さえ込むかのような沈欝で密度の高いなオーケストレイションと重く底の見えない霧の沼のようなP. Gabrielのヴォーカルにより、P. Gabrielでしかあり得ない「Heroes」として完成してしまっております。

っつーか、ぶっちゃけ「原曲の「Heroes」or 他の楽曲は必要だったの?、カヴァー曲なんだから必要な事は間違いないんだけれども、でもホントに必要だったの、ねぇ?」なんて思っちゃった(テヘッ)

カヴァー・アルバムなんだけれどもP. Gabrielの確固として独立したアイコンが強烈過ぎてオリジナル・アルバムにも聴こえてしまう、高過ぎる完成度を持ったカヴァー・アルバムだと思います。良い意味でも悪い意味でも凄ぇ。

ただ、ここまでアイコンが強過ぎると息が詰まりそうにも感じてしまいますかね。これまで何回も聴いてますし、これからも何の気なしに聴きたくなってしまうアルバムではありますが、その都度海底に沈められてしまった我が身を想像するかのような空気にいてもたってもいられなくなってしまう、でもまた聴きたくなっちゃう、私にとってはスルメのような修練のような、そんなアルバム。

そうそう、CDjournalの特集記事「特集:ピーター・ガブリエル、7年ぶりのニュー・アルバムを発表 自身の全曲解説をもとに、その全貌に迫る - CDJournal.com CDJ PUSH」によりますと、

(ちなみに、各アーティストがピーターの楽曲をカヴァーしたアルバムは、『I'll Scratch Yours』のタイトルでリリース予定だとか)


とのこと。こんなカヴァー・アルバムを構築されちゃったからには、今度カヴァーをするミュージシャン側としては返歌として下手なモノ造れないし、イヤなプレッシャーがありそう(笑)。

関連URL:
オフィシャル・ページ Peter Gabriel | Home

CDjournal
 特集:ピーター・ガブリエル、7年ぶりのニュー・アルバムを発表 自身の全曲解説をもとに、その全貌に迫る - CDJournal.com CDJ PUSH

(以下ブログ内リンク)
「PETER GABRIELがRADIOHEAD、DAVID BOWIE、ARCADE FIREらをカヴァーしたアルバムを発売」の巻。

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テーマ : 洋楽CDレビュー - ジャンル : 音楽

comment

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返歌はどうなるんでしょう?

メロディーに物言わせぬ圧倒的なPGの歌の迫力。曲を作った方にしてみれば、ここまでPG流にされてしまうと曲の魅力が半減してしまう。一方PGにしてみれば普通のカバーアルバムなんて自身の創作意欲やアーティスト性からしたら作れるわけがない。結果PGにとっては素晴らしいアルバムができたからいいけど、取り上げられたアーティストにとっては、特に大御所には多少なりとも戸惑いがあるんじゃないでしょうか。

今後どうなるか分かりませんが今のところトムヨークはピーターの背中を掻くつもりはないらしく・・・、PGのアレンジを気に入らない人もでてくるのかなあ。そうするとその返歌のもう一枚がどうなるか非常に気になります、もしそれがリリースされたらすごいことになりそうで興味深いです。プレッシャーですよね。ランディーニューマンやニールヤングがPGの曲を演るって想像もつかないですし(なこともないか?ニールヤングのスレッジハンマーなんてあり得そうですね(笑 )。

これを機にジェネシス時代も含めPGを聴き返しているところです。フリップ参加の「II」はやはり最高傑作ですね。クリムゾンの曲を取り上げる計画はなかったのかと、気になるところです。

>>kaku-sanさん

David Bowieはイメージ的にフットワーク軽そうなので返歌してくれそうですが、
他の大御所さん達はどうなんでしょ?R. Davies辺りはどうなんだろ、イマイチ
想像がつきません。N. youngなんかも面白がってやりそうな気がしないでも?

このアルバムの場合、単なるカヴァー・アルバムでは無くって、原曲が触媒となって
P. Gabrielの新たな音楽が産み出された感じですね。次のオリジナル・アルバムは
またどんな形になるのか、今から楽しみですね。
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